こんなにある!?中途採用の実務一覧
採用業務を細かい要素に分けて整理しました。
採用プロセスの見直しや業務の切り分けに関する判断材料として、活用してください。
採用計画/採用戦略
採用は企業の持続的な成長に不可欠な要素(人・モノ・金・情報)のうち、最重要と言われる「人」を外部から調達する機能です。中長期の経営計画に基づき、必要となる「人」の数と採用目的を明確に設定し、採用活動の指標となる計画を策定します。また、今期の採用目標を達成するためのアプローチを示し、全社で共有します。
※採用計画:企業の成長を促進するための人材の採用と配置に関する計画
※採用戦略:自社に適した人材を”確実に”確保するための作戦
採用計画 | 採用目的の明確化(なぜ採用するのか?) | |
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採用人数の計画立案と社内確認・調整(いつまでに何人採用する?) | ||
部署ごとの採用ポジションおよび採用人数を確認・調整(どの部署にどんな人を?) | ||
部署ごとの採用要件定義・調整(求める人物像の言語化) | ● | |
部署ごとの求人詳細ヒアリング | ● | |
採用戦略立案 | 情報収集・設計(企業・部署の魅力の言語化) | ● |
採用充足計画(採用チャネル選定・施策・目標プロセス数値等)の策定(どんな方法で?) | ● | |
選考フローの立案・設計(選考回数・適性検査有無等) | ● | |
選考スケジュールの立案・設計 | ● | |
面接官向け オリエンテーション |
施策立案 | ● |
導入準備 | ● | |
オリエンテーション実施(当日運営含む) | ● | |
求人票 | 求人票作成 | ● |
求人票の募集元確認依頼及び修正 | ● | |
求人票の内容確認 | ||
採用管理システムへの反映 | ● | |
各採用チャネルへの告知・展開 | ● |
母集団形成
計画に基づいて予算と検討事項を考慮し、募集方法を決定します。応募がなければ選考や採用も進めることができないため、応募者数を増やすことが最も重要なミッションとなります。母集団形成の方法については、外部のパートナーと協力しながら検討しますが、一緒に目標を達成する仲間としての意識を醸成すること(自社のファンになってもらうこと)が重要なポイントです。
また、リファラル採用では、社員に自社の魅力やビジョン・ミッションなどを広く浸透させ、社内のエンゲージメントを高めることや、実際の社員紹介の仕組みを整えて、広く社内で認知されることが必要です。
エージェント | エージェントの選定 | ● |
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人材紹介契約締結 | ● | |
採用管理システムのアカウント発行 | ● | |
エージェント向け説明会 | ||
エージェントへの募集ポジション・ターゲット説明 | ● | |
エージェントとの定期MTG実施 | ● | |
スカウト | スカウトデータベースの選定 | ● |
発注・支払の事務処理 | ● | |
検索条件の設定 | ||
スカウト配信 | ● | |
返信者への一次対応 | ● | |
選考の差配提案 | ● | |
求人広告 | 求人広告媒体の選定 | ● |
発注・支払の事務処理 | ● | |
取材対象者選定及び取材設定依頼 | ● | |
取材対応 | ● | |
原稿作成に係る媒体社への提案・連携 | ● | |
原稿内容の確認 | ||
DM配信対象者の抽出、文面作成 | ● | |
DM文面確認 | ||
転職イベント | 転職イベントの選定 | ● |
発注・支払の事務処理 | ● | |
コンテンツ企画 | ● | |
配布物作成 | ● | |
現場協力者アサイン | ||
当日参加 | ● | |
採用サイト | 採用サイトの現状分析や改善案の提案 | ● |
採用サイトの改善や改修に向けた各種調整 | ● | |
各種コンテンツの検討・作成 | ● | |
各種コンテンツの内容確認 | ||
効果測定(PDCA) | ● | |
リファラル | リファラルの施策立案・提案 | ● |
社内広報内容確認・周知 | ||
施策展開 | ● |
応募受付/書類選考 迅速かつ丁寧な連絡や効率的な書類選考のプロセスが求められます。このフェーズでは、スピードと精度が重要であり、対応の一つ一つが応募者からの印象に影響を与えます。そのため、常に心地よい対応を心がけることが、採用成功につながります。
■応募受付/書類選考の業務一覧応募受付 書類選考 |
応募者への受付メール送付 | ● |
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重複応募チェック | ● | |
事務局書類選考(デジタル判断)及び選考部門・ポジション差配提案 | ● | |
部門への書類選考案内 | ● | |
部門書類選考・合否判断 | ||
書類選考の結果通知 | ● | |
採用管理システムの操作(選考部門の確定等) | ● | |
応募優先権(オーナー権)の対応 | ● | |
適性検査 | 適性検査の案内 | ● |
結果回収及び採用管理システムへの登録 | ● | |
合否判断 | ||
適性検査の結果通知 | ● |
面接選考 面接は、応募者の方から選ばれるかどうかが決まる場です。求める人材を確実に惹きつけ、採用につなげるためには、面接官が面接を受ける方を事前によく理解するための情報共有が重要です。面接では、自社の魅力を十分に伝え、入社の動機につながる情報を提供します。また、結果の連絡は迅速かつ丁寧に行いましょう。合格の連絡が早いほど、入社の意思決定を促す効果があります。
■面接選考の業務一覧日程調整 | 応募者の面接日程調整 | ● |
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面接官の面接日程調整 | ● | |
面接官への事前情報提供(応募者の活動状況や熱度等) | ● | |
応募者への事前情報提供(自社が魅力的に映る情報等) | ● | |
面接会場手配(オフライン実施の場合) | ||
応募者・面接官へ面接日程確定通知(メール連絡) | ● | |
採用管理システムへの登録 | ● | |
面接実施 | 履歴書・職務経歴書等の面接資料準備 | |
面接当日のアテンド・面接ファシリテート(オフライン実施の場合) | ||
面接実施・合否判断 | ||
面接評価、合否結果の回収 | ● | |
採用管理システムへの登録 | ● | |
応募者・エージェント等への合否連絡 | ● | |
面接後フォロー | 面接官への詳細ヒアリング(評価点、懸念点等) | ● |
応募者への詳細ヒアリング(面接後感想、活動状況、熱度等) | ● |
面接通過者フォロー 面接通過者には、入社の意思決定をしてもらうために細やかなフォローが必要です。選考を通じて得た情報を基に、オファー面談の実施や情報提供を行うことで、モチベーションを維持・向上させ、懸念点を解消します。入社への意思決定後も、入社前辞退を防ぐために現職の退職交渉のフォローや入社に関する質疑応答などのフォローを継続します。
■面接通過者フォローの業務一覧内定通知 入社意思確認 |
内定通知書、採用条件通知書等の作成 | |
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内定通知書、採用条件通知書等の送付 | ● | |
応募者への入社意思確認 | ● | |
オファー面談調整(※必要に応じて) | ● | |
オファー面談実施(※必要に応じて) | ||
採用管理システムへの登録 | ● | |
入社関連 | 退職交渉の状況確認 | ● |
入社日の調整・確定 | ● | |
入社関連手続き | ||
入社関連にまつわる質疑応答 | ||
その他 | エージェント等の採用チャネルとの請求・支払調整 | ● |
エージェント等の採用チャネルへの支払 | ● |
以上、中途採用の一般的な業務についてまとめました。これらのタスクを自社内で行う場合の負担は大きいと想像できます。現在、人材採用に関する課題として以下の3つが多く挙げられています。
(1)採用ミスマッチが発生している → 期待や理解への情報不足による認識のズレ
(2)母集団形成がうまくいかない → 労働人口の減少により、人材獲得競争が激化
(3)内定辞退が発生してしまう → 採用プロセスで生じた不満や情報共有の不足
これらの課題解決は大きな負担となります。採用業務において最も重要なことは、自社に適した人材を採用することです。そのためには、適切な施策を考え、判断や情報提供に注力する必要があります。パーソルキャリアのRPOサービスは、上記一覧表の右端に表示している「●」の業務をサポートすることができます。ぜひ、業務の切り分けや役割分担などについて、お気軽にご相談ください。
2024.04.30制作
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