良い採用サイトとは？

パーソルキャリアRPO事業部が実施したインターネットアンケート調査＊によると、数ある採用業務の中で
「ノウハウがなくやり方がわからない」の声がもっとも高かったのは「自社サイト等での広報活動」でした。

確かに、WEBサイトの制作や広報活動は採用担当者にとっては専門外のことも多いかもしれません。何から始めていいかわからず、負担に感じられるのではないでしょうか。しかし、採用サイトは母集団形成に欠かせない重要な施策の一つです。転職希望者は様々な転職チャネルを通じて求人情報に触れますが、その多くは応募の判断をする際に、企業の採用サイトを訪れます。

転職希望が明確になっている人が、まよわず採用サイトにアクセスし、応募まで進んでいけるような動機づけや導線の整備が不十分であると、貴重な応募を獲得する機会を逃してしまう可能性があります。転職希望者を確実に応募へと導くためには、どのような視点で改善すべきか、採用担当者が押さえておくべきポイントをまとめました。

まずは以下のポイントで自社採用サイトをチェック！改善点がみつかったら、採用サイトの担当部署や協力会社と一緒に改善に取り組んでみてください。

１.検索エンジンでの上位表示 現在、情報を入手する手段としてインターネット検索が一般的になっています。採用サイトが想定している検索ワードで上位に表示されないと、訪問者を呼び込む大きな機会を逃してしまいます。採用サイトでは、”企業名＋採用ワード”という組み合わせでの検索結果で上位表示されるようにすることが基本です。採用サイトの目的が採用につながる応募を獲得することだとすると、転職意向がある人々が企業名を想起した際に、確実に訪問してくれるようにすることが重要です。つまり、”企業名＋採用ワード”での上位表示に力を入れる必要があります。

採用サイトで強化したい検索ワードについては、SEO（検索エンジン最適化）の知見を持つ方からのアドバイスを受けながら進めていきましょう。

２.導線とページ回遊 採用サイトの中身である情報は大事ですが、その内容を見てもらうためにまず機能を強化する必要があります。

訪問者の視点に立ち、「見たいページに簡単にアクセスできる」、「どこに必要な情報があるかが分かる」といった導線の設計が適切に行われているかを確認してください。サイトの導線改善には、分析ツール（Googleアナリティクスなど）が役立ちます。例えば、各ページのアクセス数を確認し、A.募集要項、B.事業内容、C.応募フォームの順で閲覧されている場合は、A→B→Cと遷移しやすい導線に調整することを検討もできます。

人々は迷ったりストレスを感じたりすると、サイトから離れてしまうことがあります。サイト全体で的確に案内され、どのページにいても目的地にたどり着ける使いやすさが、サイトの魅力にもつながります。

３.応募までの工程 多くの採用サイトは、入社につながる応募者を獲得することを目指しているため、応募までの工程はとても重要です。現代の私たちは、Web上での申し込みや情報入力に慣れているので、使いにくいフォームは避けられ、応募を諦められてしまうことがあります。応募完了まで丁寧にフォローアップする工程になっているかを確認しましょう。

４.情報価値 採用サイトの定番コンテンツには、募集職種や募集要項、会社概要、代表メッセージ、社員インタビュー、よくある質問などがありますが、それらのコンテンツが誰にとってどんな価値を提供するかを考えてみてください。企業が一方的に伝えたい情報を提供するのではなく、求める人物が知りたい、心を動かされる、応募意欲が高まるような情報を盛り込むことが重要です。コンテンツを通じて、共感や愛着、信頼を感じてもらえるような内容を意識しましょう。

５.情報優先度 初めて会った人と話す場面を想像してみてください。挨拶の後、何を話したいのかを先に伝えてから本題に入ると、印象が良くスムーズに伝わることでしょう。これは採用サイトでも同じです。転職希望者の視点で、何をどの順序で伝えると理解しやすいかを考えます。転職希望者が求めている情報と自社が伝えたい情報の重なる部分が、転職希望者にとって価値を感じる情報となります。その情報を自社の意図した順序で伝える際には、視線の動きを考慮する必要があります。トップページを一目見た時に、どこから読んでいけば良いかが分かるレイアウトや色使いになっているかをご確認ください。

採用サイトはWebのトレンドに合わせて変化する必要があるため、定期的に自社の採用サイトを見直すことをおすすめします。

その際には、上記のポイントを参考に、自社が目指すべき採用サイトの形について、担当部署や協力会社とぜひ話し合ってみてください。貴社の採用サイトが採用につながる応募をできるだけ多く獲得するためのサイトになることを願っています。

2024.04.30制作

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