2025.03.12(最終更新日:2025.03.31)
人材紹介
転職エージェントの費用相場はいくら?料金の仕組みを解説!
採用活動を効率化するにあたって、転職エージェントの活用は非常に有効な手段です。
しかし、転職エージェントを利用しようにも、サービスの概要や費用相場を詳しく把握していない人事・採用担当者もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、転職エージェントのサービス内容を費用相場や料金システムとともに解説します。
他の採用方法との違いや導入事例もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
採用決定時に費用が発生する“完全成功報酬型”の採用支援サービスです。初期費用0円のため低リスクで効率的に欲しい人材を採用することが可能です。サービス詳細については以下からお気軽にお問合せください。
転職エージェントとは
転職エージェントとは、企業と転職希望者のマッチングを支援するサービスのことです。
転職希望者の経験やスキル、転職先に求める条件などをヒアリングしたうえで、それにマッチする企業をご紹介します。
このサービスを利用したとき、費用が発生するのは企業側のみです。紹介された転職希望者とのマッチングが成立した場合に、企業は転職エージェントに手数料を支払う必要があります。
一方で転職希望者は、履歴書・職務経歴書の添削や模擬面接の実施、条件交渉といったサービスを無料で受けることができます。
転職エージェントの手数料の相場
企業が転職エージェントを利用する際の手数料は、転職希望者の「理論年収」に基づいて算出するのが一般的です。
理論年収とは入社承諾者が1年間で受け取る収入を概算したもののことで、12カ月分の基本給だけでなく、各種手当や賞与も含めて算出します。理論年収に対する手数料率は30~35%が相場といわれており、仮に35%とした場合の手数料は以下のようになります。
転職エージェントに支払う手数料のイメージ
転職者の理論年収 | 手数料(35%の場合) |
---|---|
300万円 | 105万円 |
500万円 | 175万円 |
800万円 | 280万円 |
1,000万円 | 350万円 |
1,200万円 | 420万円 |
1,500万円 | 525万円 |
なお、転職エージェントは「成功報酬型」の料金システムであるため、転職希望者が実際に働き始めるまで手数料は発生しません。
詳細は次の項をご確認ください。
成功報酬型の料金システムとは
「成功報酬型」の料金システムとは、ある目標の達成を条件として、その達成度合いに応じて報酬を支払う仕組みのことです。
転職エージェントなら、企業が手数料を支払うのは採用を出したタイミングではなく、転職希望者が入社した月、もしくはその翌月となります。なぜなら条件交渉の決裂や入社承諾前辞退により、選考が振り出しに戻る可能性があるからです。
企業側にとってこの料金システムの最大のメリットは、入社するまで費用が発生しない点にあります。採用が決まらない限り利用料などはかからないため、自社が求める人材を見つけるまで費用を気にせずにサービスを利用できます。
サーチ型の転職エージェントと着手金
入社するまで費用が発生しないのが魅力の転職エージェントですが、「サーチ型」のサービスを利用する場合には、成功報酬とは別に着手金を支払う必要があります。
サーチ型とは、企業が求める人材像を転職エージェントと共有し、それにマッチした転職希望者を紹介してもらうサービスです。「スカウト」や「ヘッドハンティング」ともよばれており、転職エージェントに登録していない転職希望者もサーチの対象となります。
企業側の要望に添った転職希望者を探す段階から相当な工数がかかるので、手数料の一部を事前に着手金として支払わなければなりません。
転職エージェントに支払った費用が返金される条件
企業と転職エージェントの間では通常、「返金規定」が交わされます。
これは紹介された人材が入社後すぐに解雇されたり、自己都合で早期退職したりといった場合に、手数料の返金を求めることができる規定です。早期退職の基準や手数料の返金率は、転職エージェントごとに異なります。
ただし、返金規定を交わさない転職エージェントも中には存在するため、契約時には規定の有無や詳しい内容を確認しておきましょう。
転職エージェントと他の採用方法との違い
続いて、転職エージェント以外の採用方法のサービス内容や料金システムをご紹介します。
採用方法を選定する際にお役立てください。
求人広告
求人広告は、各種媒体の運営元に費用を支払い、そこに募集要項を掲載して転職希望者からの応募を集める採用方法です。現在では紙媒体より求人サイトへの掲載が主流になっており、多種多様な求人を扱う「総合型」か、特定の業種しか掲載していない「特化型」の2種類が存在します。
求人広告の料金システムは、転職エージェントと同様の「成果報酬型」、もしくは広告を掲載するたびに一定の費用が発生する「イニシャル型」です。イニシャル型で求人広告を掲載する場合、数万~100万円程度の初期費用が必要となります。
ただし、採用人数が多くなっても追加の費用がかからないため、一度に多くの人材を募集するのには適しています。
(参照:『求人広告とは?媒体ごとの特徴や費用・掲載までの流れを解説』)
ダイレクト・ソーシング
メッセージを通じて企業が転職希望者に直接アプローチする採用方法が、ダイレクト・ソーシングです。このサービスと契約することで、登録されている転職希望者の情報を閲覧して、スカウトのメッセージを個別に送れるようになります。
自社でスカウトする以上多少の工数はかかりますが、アプローチする転職希望者は自由に選定できるため、自社が求めている人材を採用できる可能性は高まるでしょう。
また、ダイレクト・ソーシングの多くは成果報酬型の料金システムとなっています。
契約するサービスや転職者の理論年収次第ではありますが、メッセージの送信を自社で行う分、手数料は転職エージェントに比べると安く済む傾向にあります。
(参照:『ダイレクト・ソーシング(ダイレクトリクルーティング)とは?中途・新卒採用での活用方法を徹底解説』)
転職フェア
転職フェアとは、転職希望者とのマッチングを目的に開催するイベントのことです。複数の企業が会場にブースを出展し、資料の配布や企業説明を行います。
多くの転職希望者と直接話せる貴重な機会で、「特定の企業に興味があるわけではないけど、転職活動はしたい」と考えている潜在層にアプローチすることも可能です。
ブースの出店費用は1社あたり30万~200万円が相場ですが、ブースの位置や規模、転職フェアを主催する企業次第で大きく変動します。さらに人件費や交通費、宿泊費などの費用も別途かかるため、総額は数百万~1,000万円と、それなりの額を見込んでおく必要があります。
転職フェアに出展する際は、全体でどれくらいの費用がかかるのかをきちんと計算したうえで、それに見合った効果を得られるように準備を整えましょう。
求人検索エンジン
求人検索エンジンは、GoogleやYahoo!といった汎用的な検索エンジンとは異なり、求人情報に特化したものです。転職希望者が職種や希望する勤務地などを入力して検索すれば、その条件に沿った求人情報が表示されます。
この採用方法の魅力は、無料で求人を掲載できる点にあります。
加えて、求人情報を勤務地で絞って検索する転職希望者が多いことから、地方採用に強いのもうれしいポイントです。一方で、求人の掲載数が多すぎて埋もれてしまったり、利用に際して知識が必要だったりといったデメリットも存在します。
別途料金は発生しますが、スポンサー求人として上位表示させる、求人情報の更新を代行してもらう、などの選択肢もあるので覚えておくとよいかもしれません。
ハローワーク
採用活動に費用をあまりかけたくない企業は、ハローワークに求人を掲載するのも一案です。ハローワークは国が運営している「無料職業紹介事業」のため、求人掲載に関する費用は一切かかりません。
また、掲載期間を延長する手続きがインターネット上で簡単に行える利便性の高さも魅力です。
ただし、上記のメリットがある故に掲載されている求人数が非常に多く、自社の求人が転職希望者の目にとまらない可能性もあります。採用方法をハローワークのみに絞るのではなく、転職エージェントや求人広告などと併用しながら効果の有無を確かめてみるとよいでしょう。
転職エージェントを利用するメリット
ここでは、数ある採用方法の中から転職エージェントを選ぶメリットを3つご紹介します。
前項の解説を受けて、どの採用方法を選択するか迷っている人事・採用担当者は、ぜひ参考にしてください。
メリット①プロのサポートで効率よく採用活動ができる
転職エージェントは、転職希望者だけでなく企業のサポートも行っているため、うまく活用することで人事・採用担当者の負担を軽減できます。
企業の採用フローには求人広告の作成や掲載、面接の日程調整、入社承諾者の入社前のフォローなど、自社で行うのが煩わしい業務も多く含まれています。これらをすべて転職エージェントに依頼すれば、人事・採用担当者は、採用戦略の企画・立案や面接など他の業務に専念できるようになるでしょう。
メリット②成功報酬型で採用活動を継続しやすい
成功報酬型で入社するまで費用が発生せず、無理なく採用活動を続けられるのも転職エージェントのメリットと言えます。
これまでにも何度か触れた通り、転職エージェントの料金システムは成功報酬型です。
初期費用も不要で、求める人材とのマッチングが成立するまで金銭面での負担がないので、採用活動を継続しやすいのが特徴です。「求人広告の掲載に先行投資して、結果が出なかったらどうしよう…」とお悩みの人事・採用担当者は、転職エージェントを利用してみてはいかがでしょうか。
(参照:『採用活動とは?企業側における成功ポイントや採用トレンドをご紹介』)
採用決定時に費用が発生する“完全成功報酬型”の採用支援サービスです。初期費用0円のため低リスクで効率的に欲しい人材を採用することが可能です。サービス詳細については以下からお気軽にお問合せください。
メリット③非公開で人材を募集できる
社内外に採用活動中であることを知られずに人材を募集できるのも、転職エージェントを活用するメリットの一つです。
例えば採用活動において、「役職者が退職するから後任を募集したいけど、他の社員や競合企業には公表したくない」というケースもあるでしょう。そんなときに求人広告や求人検索エンジンへ募集要項を掲載すると、自社の社員や競合企業に知られたくない情報が漏れてしまうかもしれません。
その点、転職エージェントなら、企業名を伏せながら水面下で人材募集が行えます。
転職エージェントのデメリット
転職エージェントには多くのメリットがある反面、事前に押さえておくべきデメリットもいくつか存在します。
デメリット①費用が他の採用方法よりも高めになる
紹介された人材を採用した場合、他の採用方法に比べて費用が割高になる点は、転職エージェントを利用するデメリットとして挙げられます。
冒頭でもお伝えしたように、転職エージェントの成功報酬は理論年収の30~35%が相場です。仮に転職希望者の理論年収が300万円だとすれば、100万円近い手数料を支払うことになります。
ただし繰り返しにはなりますが、転職エージェントは人材を採用するまでは費用が発生しないため、採用活動を継続しやすいのもまた事実です。さらに、他の採用方法よりも自社の求める人材とマッチングできる可能性が高く、大きな費用対効果が見込めます。
採用方法を選ぶ際は支払う金額にのみ着目するのではなく、総合的に得られるメリットにまで目を向けることが大切です。
デメリット②自社の魅力の伝え方を工夫する必要がある
思った成果を挙げるには、自社の魅力の伝え方をひと工夫しなければならないのも、転職エージェントのデメリットと言えるかもしれません。
自社の魅力を伝えきれないと、転職エージェントが自社を紹介しづらくなり、応募者が集まらなくなってしまいます。
ヒアリングの際には、残業時間の少なさや有給休暇の取りやすさなど、転職希望者にアピールできるポイントを転職エージェントにしっかりと伝えましょう。
転職エージェントの利用がおすすめの企業
前項でメリット・デメリットがわかったところで、次に転職エージェントの利用に向いている企業の特徴をご紹介します。
以下の特徴に当てはまる企業は、転職エージェントを利用することで多くの恩恵を受けられるかもしれません。
転職エージェントの利用に適した企業の特徴
- 採用活動を効率化したいと考えている
- 求人広告だけでは人材が集まらないと悩んでいる
- 採用にかかる費用を十分に確保できる
一つでも該当する項目があるなら、サービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
doda人材紹介サービス(転職エージェント)なら初期費用が不要!
費用を最小限に抑えられて、サービス内容も充実した転職エージェントをお探しの人事・採用担当者には、doda人材紹介サービス(転職エージェント)がおすすめです。
本サービスは、初期費用が不要かつ完全成功報酬型の採用支援サービスです。
業界最多クラスの登録者数を誇っているため、貴社の募集要項にマッチする人材を厳選してご紹介できます。
また求人票の作成や合否連絡、入社後のフォローといった業務の代行によって、人事・採用担当者の負担を軽減し、コア業務に集中できる環境を整えることも可能です。
「doda人材紹介サービス(転職エージェント)についてもっと詳しく知りたい」とお考えであれば、以下のフォームよりお気軽にお問い合わせください。
採用決定時に費用が発生する“完全成功報酬型”の採用支援サービスです。初期費用0円のため低リスクで効率的に欲しい人材を採用することが可能です。サービス詳細については以下からお気軽にお問合せください。
doda人材紹介サービス(転職エージェント)の導入事例
ここでは、doda人材紹介サービス(転職エージェント)の導入事例を一部ご紹介します。
株式会社ブリヂストン
株式会社ブリヂストンの採用活動における課題は、人員が欠けられない中で採用プロセスを効率化することでした。
時期によってニーズに波があるキャリア採用を限られた人員で進めなければならないため、複数の転職エージェントを利用していました。
弊社では、「こういう人が欲しい」という採用要件を正確にエージェントに伝え、そこにできるだけマッチした人を推薦してもらうことを突き詰めたいと考えました。
ニーズと推薦していただく方にズレがないほど、効率的に採用を進められ、結果的に採用工数を抑えることにつながるからです。
そのような状況の中で、dodaの担当者は当社のことをよく勉強していただき、事業部と採用要件のすりあわせをするときにも適切な質問をぶつけて、ニーズを正確に把握しようと努めてくれました。
その結果、採用決定の約半数はdodaからの推薦においての採用決定といった実績に結びついたのではないかと思います。
(参照:『採用プロセスの効率化が課題。dodaの営業担当が採用要件を正確に把握し、組織・仕事内容を深く理解することで、高精度の推薦を実現』)
転職エージェントに関するよくある質問
最後に、転職エージェントに関するよくある質問にお答えします。
Q1:転職エージェントの成功報酬は誰が支払うものですか?
転職エージェントの成功報酬は、サービスを利用した企業が支払います。
そもそも転職エージェントは、企業と転職希望者のマッチングを支援するサービスです。
そしてこのサービスは、企業が転職エージェントに支払う成功報酬によって成り立っています。したがってサービスを利用した企業は、マッチング成立の見返りとして成功報酬を支払う必要があるわけです。
Q2:手数料率の相場はどれくらいですか?
手数料率の相場は、転職希望者の理論年収の30~35%とされています。
ただしこの手数料率は、利用する転職エージェントや業種によって増減するため事前に確認しておきましょう。
Q3:返金規定とは何のことですか?
返金規定とは、紹介された人材が入社後自己都合で早期退職した場合など、手数料の返金を求めることができる規定です。この規定の有無や返金率は、転職エージェントごとに異なります。
転職エージェントで採用ニーズに合った人材とマッチングしよう!
本記事では、転職エージェントの概要を費用相場や料金システムとともに解説しました。
転職エージェントは、企業と転職希望者のマッチングを支援するサービスです。
企業側は紹介された人材を採用した場合に、当人の理論年収の30~35%を成功報酬として支払います。支払う金額だけをみると他の採用方法に比べて割高に感じますが、プロのサポートを受けられ、採用ニーズに合う人材を紹介してもらえる、といったメリットもあります。
このようなメリットに魅力を感じている人事・採用担当者は、doda人材紹介サービス(転職エージェント)をぜひご利用ください。
採用決定時に費用が発生する“完全成功報酬型”の採用支援サービスです。初期費用0円のため低リスクで効率的に欲しい人材を採用することが可能です。サービス詳細については以下からお気軽にお問合せください。
doda人材紹介サービスの導入・採用成功事例
関連リンク
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