2022.01.28(最終更新日:2024.10.15)
人材紹介
人材紹介の手数料の相場とは?初心者必見、しくみや返還金について徹底解説
人材紹介とは、企業からお預かりした求人情報をもとに、人材紹介会社(エージェント)の担当者がマッチする転職希望者をご紹介するサービスです。採用が決定してから手数料が発生する“完全成功報酬型”のため、初期費用は0円。採用決定後に紹介手数料が発生します。
そんな人材紹介サービスでは、手数料はどれくらいかかるものなのでしょうか?手数料の相場としくみについて、ご紹介していきます。
採用決定時に費用が発生する“完全成功報酬型”の採用支援サービスです。初期費用0円のため低リスクで効率的に欲しい人材を採用することが可能です。サービス詳細については以下からお気軽にお問合せください。
人材紹介サービスとは
人材紹介サービスとは、企業から求人の依頼を受け、求人内容に合った人材を紹介する有料のサービスのことです。正式には、厚生労働大臣から許可を受けた「有料職業紹介所」のことを指します。
人材紹介サービスの特徴は、後述する成功報酬型の採用支援サービスであることと、専任担当者の介在により効率的に採用活動が行えることの2点にあります。専任担当者は、応募者と企業の双方にとって最適と思われるマッチングを行います。企業は採用の可能性が高い応募者とだけ面接ができるため、効率的に採用活動を進めることができます。そのほか、専任担当者は採用活動に関わるさまざまな業務を代行します。
代行業務の例
- 求人票の作成
- 採用要件に合致する応募者の人選および推薦
- 面接日程の調整
- 応募者への合否連絡
- 給与などの条件交渉
詳しくはこちらの記事もご覧ください:人材紹介サービスとは?図で解説。特徴とメリット、押さえておきたい利用の流れについてのポイント
人材紹介サービスのメリット
人材紹介サービスのメリットは、主に下記6点となります。
- メリット1:初期費用がかからない
- メリット2:採用要件を満たした母集団から選考できる
- メリット3:求人募集までのリードタイムが短い
- メリット4:採用担当者の工数を抑えられる
- メリット5:非公開求人の募集が可能
- メリット6:専任担当者が応募を促進
詳しくはこちらの記事もご覧ください:人材紹介サービスとは?図で解説。特徴とメリット、押さえておきたい利用の流れについてのポイント
人材紹介サービスのデメリット
人材紹介サービスを活用するうえで、注意すべきデメリットは、以下の2点があげられます。
- デメリット1:他の採用手法に比べて採用コストが高くなる場合もある
- デメリット2:採用までの様々な業務を代行するため、社内に採用ノウハウが蓄積されない場合がある
人材紹介会社(エージェント)へ支払う、紹介手数料とは?
紹介手数料とは、人材紹介サービスを利用して採用が決まった場合に人材紹介会社に支払う報酬のことです。
人材紹介サービスの多くは、採用決定時に初めて費用が発生する成果報酬型の料金体系。料金を支払うタイミングは、採用決定者が自社に入社した時点とするのが一般的です。doda人材紹介サービスも、この初期費用0円の完全成果報酬型のサービスです。
なお、後述するサーチ型といわれる人材紹介サービスには、契約時に着手金(リテーナーフィー)が発生するものが一部あります。
人材紹介会社(エージェント)の紹介手数料の仕組みと相場について
紹介手数料の算出方法には、「上限制手数料」と「届出制手数料」の2種類があります。どちらの算出方法をとるかは、人材紹介会社ごとに定められています。
現在、上限制手数料を設定している人材紹介会社はあまりありません。上限制手数料を設定している場合、採用決定した人に支払われる賃金額の10.8%が手数料の上限となります。もし6か月を超えて雇用をする場合には、6カ月間分の賃金の10.8%を手数料とします。
一方、多くの人材紹介会社が設定しているのが、届出制手数料です。届出制手数料の場合、紹介手数料は採用決定者の初年度の理論年収に、事前に定めた料率をかけた金額となります。
料率は50%まで設定可能で、人材紹介会社によって異なりますが、相場は35%程度となっています。採用難易度の高い業界や紹介する人材の希少性などを加味して35%を超えて設定する場合もあれば、契約時の内容によっては、25%から30%程度と低めに設定する場合もあります。
doda人材紹介サービスの場合も、届出制手数料制度をとっており、採用決定者の理論年収の35%が紹介手数料となります。なお、転職希望者から手数料を徴収することは法律で禁止されており、転職希望者は無料で人材紹介サービスを利用できます。
理論年収について
理論年収は、採用決定者が入社後に実際に支払われる年収とは異なるため、注意が必要です。理論年収の計算方法は下記となります。
理論年収 = 採用決定者の月次給与の12カ月分 + 交通費以外の諸手当 + 報奨金・一時金
- 変動給が多い場合は、企業の平均値・前年度実績をもとに理論年収を算出
- 諸手当に含まれるもの
所定外労働手当(超過勤務手当、残業手当、深夜勤務手当)/役職手当/家族手当/住宅手当/資格手当/食事手当/その他、企業が独自に実施する手当等
仮に月給25万円、賞与3.2カ月分、諸手当月10万円の場合、給与(月給25万円×12カ月)+賞与(25万円×3.2カ月)+諸手当(10万円×12カ月)=理論年収 500万円となります。
早期退職が発生した場合の返還金について
採用決定者が入社後すぐに退職してしまった場合、支払った紹介手数料は返ってくるのでしょうか?
多くの人材紹介会社は、早期退職が発生した際に紹介手数料の一部が返金される「返還金規定」を設けています。返還額は採用決定者が在籍していた期間によって変わります。以下は、返還金規定の一例です。
返還金規定の一例
入社後1カ月以内 | 紹介手数料の80%を返金 |
---|---|
入社後1カ月超3カ月以内 | 紹介手数料の50%を返金 |
人材紹介サービスの開始方法と契約の結び方
人材紹介会社を利用するには、まず募集する企業と人材紹介会社の間で「基本契約書」を締結する必要があります。この「基本契約書」には紹介手数料の料率や計算方法、返還金規定、個人情報の取り扱い、契約書の有効期間について記載するのが一般的です。
契約書締結後は、人材紹介会社と打ち合わせをして、どんな条件でどんな人材を募集したいのかを伝えましょう。求人票は準備しておくとスムーズですが、人材会社が打ち合わせをもとに作成することも多いので、なくても大丈夫です。その後は人材紹介会社からの推薦を待ちます。
人材紹介と他の採用手法の違い
人材紹介サービスとその他の採用手法では、どのような違いがあり、それぞれどのような特徴・強みがあるのでしょうか?
採用サービス | doda人材紹介 | doda求人情報 | doda Recruiters | doda転職フェア | doda転職フェア オンライン |
---|---|---|---|---|---|
完全成功報酬型の採用新サービス | 業界最大級の登録者数「doda」の求人広告掲載サービス | 約287万人を超えるデータベースから、採用ターゲットを直接スカウト | 転職希望者と直接会って話せる日本最大級の転職イベント | まだ他社に応募していない即戦力人材と話して魅力を伝えられる転職イベント | |
おすすめ企業 | 求める人材をピンポイントで集めたい | 幅広く効果的な募集をかけたい | 求める人材を直接ハンティングしたい | たくさんの転職希望者と会って直接PRしたい | 企業の魅力を効率的にPRしたい |
強み | ・人材厳選 ・採用負荷軽減 |
・コスト低減 ・幅広い訴求 |
・コスト低減 ・自社採用力向上 ・人材厳選 |
・幅広い訴求 ・自社採用力向上 |
・自社採用力向上 ・人材厳選 |
3つのポイント | ・プロによる高品質なマッチング ・採用成功まで費用0円 ・専任担当の介在により応募者対応の負荷を軽減 |
・幅広い転職希望者へ求人訴求 ・専門性の高い人材へのリーチ ・多様な料金体系による採用コストの最適化 |
・日本最大級の人材データベースから直接サーチ ・転職熱度の高い転職希望者を直接スカウト ・自社に採用ノウハウを蓄積できる |
・たくさんの”転職潜在層”に会える ・転職希望者に直接企業の魅力をPR ・企業ブランディングとしても訴求可能 |
・応募前の転職希望者と話して魅力を伝えられる ・スキルある即戦力人材のみ集客 ・doda独自の面談設定を促すしくみが多数 |
詳しくは「採用手法一覧 中途採用に役立つ採用手法の種類や比較などを総まとめ」の記事もご覧ください。
dodaサービスの一覧はこちら:サービス一覧
人材紹介サービスの紹介手数料は高い?
人材紹介会社を利用すると、100万円以上の手数料が発生することがほとんどです。求人広告等のほかサービスと、金額だけ比較すると高いように感じるかもしれません。しかし、人材紹介サービスには、他サービスにはあまりない、内部コストを抑える仕組みがあります。
例えば、人材紹介サービスではお預かりした求人情報をもとに、企業と転職希望者のマッチングを行います。求人にマッチした人材を厳選してご紹介するため、マッチした転職希望者に絞った書類選考ができ、採用担当者の書類選考にかける工数をおさえることができます。
また、人材紹介サービスでは応募者への合否連絡や日程調整などの採用業務も代行します。選考過程においても、時間のかかる事務作業工数を抑え、コア業務に集中することができるのです。このように、人材紹介サービスでは書類選考や時間のかかる事務作業の工数を抑えながら採用活動が行えます。
また、採用が決定するまで費用が発生しないのも特徴です。採用できなかった場合の費用面のリスクを低減できるため、コスト面でも効率的に採用活動が行えます。
紹介手数料だけを見ると高く感じるかもしれませんが、工数や効率などトータルで見たときに採用コストが抑えられるサービスです。
【例】doda人材紹介サービスの専任担当者の業務
人材紹介サービスを活用する際に気をつけたいポイント
人材紹介サービスの利用に際して気をつけたいポイントを2つ紹介します。
- サーチ型の人材紹介サービスは、着手金が必要になることも
- 紹介手数料は採用人数分必要になる
サーチ型の人材紹介サービスは、着手金が必要になることも
人材紹介サービスは、「一般紹介・登録型」と「サーチ型(エグゼクティブサーチ・ヘッドハンティング)」に分けられます。
一般紹介・登録型は、転職希望者に自社へ登録してもらい、登録者の中から要件に合う人材を紹介するサービスです。料金は紹介手数料のみ、入社が決定して初めて費用が発生するため、初期費用がかからないのが特徴です。人材紹介サービスの大部分がこの業態。単に人材紹介サービスという場合は一般紹介・登録型のことを指すことが多いです。
一方、サーチ型は企業から依頼を受け、条件に合う人材を探す、スカウトやヘッドハンティングと呼ばれるサービスです。サービス内容が異なるため、手数料の金額や発生する条件、タイミングなどが異なる場合があります。サーチ型の場合、紹介手数料以外に着手金(リテーナーフィー)が必要なケースもあります。着手金とは、求人を依頼した時点で紹介手数料の一部を支払い、残りの紹介手数料は決定者の入社時に支払う仕組みです。着手金は採用の可否にかかわらず発生するため、採用できなくても返還されません。着手金の金額は、採用難易度や採用成功を保証するかなどによって異なります。
doda人材紹介サービスは、前者の「一般紹介・登録型」で完全成功報酬型となっています。
紹介手数料は採用人数分必要になる
人材紹介サービスを利用して採用した場合、採用人数分の紹介手数料が必要になります。採用人数が2人なら2人分、3人なら3人分、それぞれの理論年収に応じた紹介手数料が発生します。そのため、複数人採用を目指す場合は、他の採用手法と併用して利用するほうがコストを抑えられる可能性があります。
人材紹介サービスが効果的なケースとは
人材紹介サービスが効果を発揮するのは、どのようなケースなのでしょうか?人材紹介サービスのメリットは大きく分けて6つほどあります。
- メリット1:初期費用がかからない
- メリット2:採用要件を満たした母集団から選考できる
- メリット3:求人募集までのリードタイムが短い
- メリット4:採用担当者の工数を抑えられる
- メリット5:非公開求人の募集が可能
- メリット6:専任担当者が応募を促進
これらのメリットを踏まえ、人材紹介サービスが効果的なケースは下記となります。
急な欠員が出て、すぐに採用しなければならないとき
求人募集までのリードタイムが短いため、スピード重視の採用がしたいときに効果的です。
事業拡大のために即戦力を採用したいとき
人材紹介サービスの登録者データベースには、若手から中堅層までさまざまなキャリアを持った人材が多数登録されています。企業の採用要件を満たした人材を探して推薦するので、即戦力採用にも効果を発揮します。
転職市場では見つけにくい専門職人材をピンポイントで採用したいとき
人材紹介サービスの登録者データベースには、専門的な知識やスキルを持っている人材が多数登録されています。サーチ型の人材紹介サービスの場合、自社のデータベースはもちろんのこと、他社のデータベースやSNSなど、さまざまな手段を駆使して人材を探します。そのため、公募では集まりにくい希少な人材の採用も期待できます。
採用担当者が忙しく採用に工数をかけられないとき
人材紹介サービスは人材のマッチングのほかに採用活動に関わるさまざまな業務を代行します。採用担当者が忙しく、採用にかけられる時間が取れない場合でも、最小限の時間で採用活動ができます。
採用できなかった場合の費用面のリスクを低減したいとき
人材紹介サービスは、採用が決定するまで費用が発生しません。万が一、採用後に早期退職が発生した場合でも返還金規定があるため、採用できなかった場合の費用面のリスクを低減しながら採用活動ができます。
詳しく知りたい方は、以下の記事もご参照ください。
人材紹介サービスを利用してみよう
人材紹介サービスは採用が決定するまで費用が発生しないため、導入が容易で費用面のリスクが少ない採用手法です。紹介手数料の料率や返還金規定はサービスによって異なるので、契約前に必ず確認しましょう。
初期費用0円の完全成功報酬型のdoda人材紹介サービスであれば、採用が成功するまで料金はかかりません。返還金規定もあるため、低リスクで効率的な採用活動が可能です。
業界トップクラスの人材データベースは、幅広い業種・職種に対応。専門性の高い人材から若手・中堅層・管理職・スペシャリストまで、多様な求人ニーズに対応できます。また、担当者は業界や職種ごとの専任。市場動向や業界の転職者の特徴を踏まえた採用戦略立案のアドバイスや情報提供が可能です。
エグゼクティブ、バイリンガル、アパレル、障害者採用など、専門領域別の人材紹介サービスにご興味のある方はこちらをご参照ください。
doda人材紹介サービスの導入・採用成功事例
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