メディカル業界
メディカル業界中途採用マーケットレポートは、dodaに登録いただいた求人・登録者から、下記の職種の登録者動向・求人動向・採用ポイントをまとめたレポートです。
※該当職種:MR、医療機器営業、CRA、PV(安全性情報)、学術/メディカルサイエンスリエゾン(MSL)、研究開発、その他職種(DM/統計解析、薬事申請)、その他職種(プロダクトマネージャー、CRC)、その他職種(品質管理/品質保証)
MR
ここがポイント
◆ニーズは多様化傾向、登録後に様子見を続ける転職希望者が増える。
◆突発的ニーズに伴う特定疾患の経験者を求める傾向。また、MRを採用ターゲットとしたデバイス企業も増加。
◆採用業務のプロジェクト化がトレンド。短期集中で人的・金銭的リソースの投下を。
MRの求人マーケット動向
【データ概要】
▼求人マーケット動向
対象:2017年4月1日~2018年3月31日にdodaにいただいた求人の採用人数と登録者数。※2017年4月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。
MRの登録者詳細
※登録者詳細
対象:2018年1月1日~2018年3月31日にdodaにご登録いただいた方。
MRの登録者動向
MRとしてのキャリア構築を志向する登録者はオンコロジーや希少疾患などの「専門性」がキーワードとなっている。 一方、MRの役割の変化とMR総数の減少に伴い、MR以外の異業種・異職種に活躍の場を求める転職希望者が増加している。 MRとしての転職を希望する登録者は、求人が常時あるわけではないということを理解している方が多く、登録はするがカウンセリングは希望しない・情報だけが欲しいというニーズが増加。
MRの求人動向
引き続き画期的新薬の上市に伴う一部の製薬企業の突発的な増員にのみ採用が限られている。当該疾患領域の経験者を採用ターゲットとすることが多い。 今後も画期的新薬の上市や適応拡大に伴う特定疾患領域での増員ニーズは突発的に発生することが予想される。 CSO各社は未経験採用から経験者採用へシフトする傾向ではあるが、一部未経験採用も突発的に発生するケースがある。 また、MRを採用ターゲットとするメディカルデバイスメーカーが増加傾向にあり、採用競合も多様化しはじめた。
MRの採用成功ポイント
MRとしての転職を希望する経験者は、希望の企業・領域・薬剤のMR求人が発生した時点で転職活動を開始するため、転職サイトへの登録目的も情報収集に偏る傾向が強い。 そのため各社の採用が同時期に重なることで突如採用難易度が高くなり、特定のターゲットを奪い合う状態になりやすい。また、採用に工数を掛けられる人事体制ではないことが多い。 採用競合の動向を把握し、採用活動開始時期を検討することが採用成功のポイントである。同時に採用機能代行(RPO)の活用による効率的な採用も有効となる。
医療機器営業
ここがポイント
◆年初に最も登録の多い傾向が続く。
◆大手デバイス企業は業界未経験者を積極採用。
◆採用期間の短縮化×採用ターゲットの拡大(例:MRの採用など)がポイント。
医療機器営業の求人マーケット動向
【データ概要】
▼求人マーケット動向
対象:2017年4月1日~2018年3月31日にdodaにいただいた求人の採用人数と登録者数。※2017年4月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。
医療機器営業の登録者詳細
※登録者詳細
対象:2018年1月1日~2018年3月31日にdodaにご登録いただいた方。
医療機器営業の登録者動向
医療機器営業経験者の登録者数は、ここ数年は年初の登録が最も多く、4月入社前後を狙った登録者が多い傾向がある。 中小機器メーカー出身の登録者においては、別領域への転職を望む傾向が続いており、異業種や別の疾患領域の製品を扱う企業への転職が決まる事例も増加している。
医療機器営業の求人動向
大手外資系メーカーを中心に、異業種・女性の営業職を各社積極的に採用する流れが続いている。 自社の教育・育成プランと照らし合わせ、入社時期を揃えて採用活動を実施する企業も多い。 中小デバイスメーカーも採用枠は少数ながら、採用意欲は旺盛。同一領域経験者にニーズが偏ると採用活動が長期化するケースも散見される。
医療機器営業の採用成功ポイント
特定の入社日を目指して各社が採用活動を行うことで採用時期が重なるため、転職希望者への企業プレゼンテーションと選考期間の短縮が有効。 経験者採用においては、同一領域の経験を必須条件とすることが採用活動の長期化要因となるため、営業スタイルや交渉力・計画力など、営業本来の素質やコンピテンシーに明確な評価基準を設定して「未経験者」の採用を検討することがポイントとなる。未経験者採用においては、異業種だけでなくMRの採用を積極的に進めている企業が増えている。 また、経験豊富なキャリア層を採用ターゲットとすることで同一領域経験者の採用が前進することもある。
CRA
ここがポイント
◆ニーズが細分化。「案件情報を知っている」「知人から噂を聞いている」「活動するかどうか様子を見たい」登録者の増加。
◆製薬メーカーの採用は堅調に推移、CROは経験者採用にシフト。
◆採用手法の多角化で経験者へリーチ&現場で働く方からの生の情報の伝達が肝。潜在層へのアプローチも開始を。
CRAの求人マーケット動向
【データ概要】
▼求人マーケット動向
対象:2017年4月1日~2018年3月31日にdodaにいただいた求人の採用人数と登録者数。※2017年4月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。
CRAの登録者詳細
※登録者詳細
対象:2018年1月1日~2018年3月31日にdodaにご登録いただいた方。
CRAの登録者動向
CRAの登録者数は月によって波があるが、年間で見ると横ばい。登録の目的は多様化しており、(1)製薬企業の情報が聞きたい(2)ワークライフバランスを整えたい、という継続したニーズに加え、(3)CRAを辞めたい④会社を変えたい(ただし、知っている会社は知人経由で受ける/受けたくない)と、より細分化しつつある。合併や統合の影響により業界内で採用している企業が少なくなっており、知人間で情報(噂)が流通する傾向が強い。加えて、複数の人材エージェントにコンタクトを取り、応募するタイミングの見極めをする転職希望者が増加傾向。
CRAの求人動向
製薬企業の採用ニーズは引き続き一定数は発生しており、常時複数企業が採用している状況。 前提として、CRAは労働人口の少ない小さなマーケットのため、長期的に採用活動を行っているケースでは母集団形成に苦戦していることも見受けられる。 CRO各社の経験者採用意欲は引き続き旺盛。一方で、未経験者に関してはプロジェクトの委託元からの要請もあり、アサインを考慮した結果、抑制傾向に突入している。
CRAの採用成功ポイント
製薬メーカー・CROでの経験者採用の難易度はさらに上昇している。各社リクルーター機能を整備し、多様な採用ツールを活用し経験者CRAへアプローチしている状態。 CRO間での採用競争は激化しており、年収やグレードなどの情報だけでなく、現場従業員の方の「生の声」を透明性高く転職希望者に届けることが応募意思獲得の肝。 全体として既に転職活動中の顕在層の獲得は前提とし、転職意欲がまだ低い潜在層に対して、中長期での広告出稿などを用いて自社のブランディングをする投資的な採用活動へ踏み切る傾向が見られる。そのため、長い目で見たリクルーティングが必要となる。
PV(安全性情報)
ここがポイント
◆1年程度の経験者の登録が微増。雇用元や雇用形態は多様化が進む。
◆経験者の求人難易度は最も高い成長マーケット。一部企業にて未経験採用を実施。
◆経験者の応募は希少。幅広く経験を読み取り、積極的に面接を実施することが重要。
PV(安全性情報)の求人マーケット動向
【データ概要】
▼求人マーケット動向
対象:2017年4月1日~2018年3月31日にdodaにいただいた求人の採用人数と登録者数。※2017年4月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。
PV(安全性情報)の登録者詳細
※登録者詳細
対象:2018年1月1日~2018年3月31日にdodaにご登録いただいた方。
PV(安全性情報)の登録者動向
PV・PMS共に経験者の登録者数は緩やかな上昇カーブを描くも、依然として希少性は極めて高い市場である。 メーカー経験者・CRO経験者に加えて、派遣社員としてPV・PMS経験を積んだ方が新たな活躍の場を求める傾向が見られる。 昨年、未経験者として入社した1年程度のPV経験者の登録が微増。
PV(安全性情報)の求人動向
経験者の採用においては、メディカル業界屈指の高難易度職種。 製薬メーカーでの採用ニーズ上昇により、経験者数が追い付かず、有効求人倍率は上昇の一途を辿っている。 一方で、PV未経験者の採用は2017年後半から一部企業にて再開されており、PVに転向したい登録者はほぼ全て応募するなど、買い手市場となっている。
PV(安全性情報)の採用成功ポイント
希少性の高さゆえに、経験者からの応募は非常に少ない。 製薬メーカーでは、積極的にCRO出身者の採用を検討していることもあり、PV経験者であれば積極的に面接を実施し、経験年数だけでなく総合的に判断することが重要である。 また、未経験者の受け入れ体制を整備し、将来のPV組織を支える人材の採用を推進することが長期的視点では必要である。
学術/メディカルサイエンスリエゾン(MSL)
ここがポイント
◆経験者の登録は希少。同ポジションを志す登録者は増加傾向。
◆Ph.D取得者かつ特定疾患領域の知識保持者のニーズは堅調に推移。
◆経験者の応募は希少。幅広く経験を読み取り、積極的に面接を実施することが重要。
学術/メディカルサイエンスリエゾン(MSL)の求人マーケット動向
【データ概要】
▼求人マーケット動向
対象:2017年4月1日~2018年3月31日にdodaにいただいた求人の採用人数と登録者数。※2017年4月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。
学術/メディカルサイエンスリエゾン(MSL)の登録者詳細
※登録者詳細
対象:2018年1月1日~2018年3月31日にdodaにご登録いただいた方。
学術/メディカルサイエンスリエゾン(MSL)の登録者動向
経験者の登録者数は希少。他部門でキャリアを構築した後、MSLへ異動した40代以上の登録が顕著。 また、市場ニーズの高まりに敏感に反応し、MR・臨床開発・研究職などの異職種からMSLへの転職を志す転職希望者が増加傾向にある。
学術/メディカルサイエンスリエゾン(MSL)の求人動向
製薬メーカー・CSOともに経験者採用のニーズが高い職種であり、経験者採用であっても同領域の経験を求める傾向は続いている。 特にPh.D保持かつ特定疾患領域の科学的な知見や臨床への理解を有する転職希望者を採用ターゲットに、門戸が開かれている。
学術/メディカルサイエンスリエゾン(MSL)の採用成功ポイント
経験者採用は面接実施の希少性が非常に高いため、一次面接時点で期待している役割や仕事・企業の魅力を訴求することが重要である。 また、未経験者採用においては、求める役割によってアカデミア、クリニカル、MR出身など採用ターゲットを定義し、期待する能力よりキャリアの連続性を明確化させることが採用成功のポイントとなる。
研究開発
ここがポイント
◆ポストドクターの登録一服、テクニシャンの登録が増える時期に。
◆メガファーマの研究者案件増加、バイオベンチャーの研究者案件増加に伴い売り手市場にややシフト。
◆募集は継続的に、採用候補者が現れたら早期に採用活動を。
研究開発の求人マーケット動向
【データ概要】
▼求人マーケット動向
対象:2017年4月1日~2018年3月31日にdodaにいただいた求人の採用人数と登録者数。※2017年4月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。
研究開発の登録者詳細
※登録者詳細
対象:2018年1月1日~2018年3月31日にdodaにご登録いただいた方。
研究開発の登録者動向
基礎研究を行うアカデミアの研究者の任期切れに伴う登録増加は一服。毎年10月期以降~2月ほどまでが一つのピーク。代わりに、新年度になり特定派遣や財団法人系にて分析(受託分析含む)をしていた経験者の登録が増える時期に。また海外の研究機関出身者もわずかながら登録が見られる。製薬メーカーの研究者は会社の組織改編やパイプライン不安からの登録が多く、短期間に同タイミングで登録する傾向がある。
研究開発の求人動向
一時的に、研究所の増強に伴いメガファーマの研究者案件が増加。またバイオベンチャーでの研究者案件は引き続き存在し、この傾向は今年度続く見込み。 抗体医薬品、再生医療関連に従事されている稀少価値の高い転職希望者には複数の内定が出る傾向あり。 製薬メーカーではCMC領域に関する求人は豊富である一方でバイオベンチャーは基礎研究に関する求人が多い。
研究開発の採用成功ポイント
本領域は現場部門に書類選考権があるケースが多く、書類選考期間が長期化する傾向にある。また採用決裁者が複数おり面接日程調整の難航傾向が見られる。現在の売り手市場の状況を考えると、いつ出現するか不明な採用ターゲットを逃さないためにも継続的な募集と選考のスピード化は極めて重要。現場を巻き込んだ採用体制構築が採用成功のポイント。
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その他職種(プロダクトマネージャー、CRC)
その他職種(品質管理/品質保証)
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メディカル業界の中途採用市場レポート(2018年4月発行)ページです。【中途採用をお考えの法人様へ】dodaサービスのご案内 - 採用成功への扉を開く、総合採用支援サービス