<人材採用におけるスタンス>
「世の中の体温をあげる」
これがスープストックトーキョーの企業理念です。
サービスを通じて、人のやさしさや温かさをお届けすることで
「また来たい」と笑顔になってもらう、そしてまた自然とひとが集まってくる。
私たちがめざしているのはそんな世界観です。
だからこそ手間ひまやこだわり、気づかいを私たちはとても大切にしていますし、
絶対になくしてはならないスープストックトーキョーらしさだと思っています。
採用においてもこの考え方は“要”となっています。
近年、人手不足といわれる中、ともすると
「少ない人材でいかに生産性を上げていくか」という議論がなされがちです。
しかし、私たちは人材が少ない前提で生産性をあげることを考えるのではなく
「ここで働きたい」と思う人材が自然と集まってくる状態を作ることで、
スープストックトーキョーらしさを守りながら
新たな仲間を増やしていきたいと思っています。
そのために私たちが工夫したことは二つです。
ひとつは自然と人材が集まってくる状態を作るため、
飲食業界の既存のあり方にとらわれず、それぞれの生活にあわせた多様な働き方ができるよう環境を整えること。
そしてもう一つが採用において、「こだわり」を発信することです。
私たちが一緒に働きたいのは
スープストックトーキョーらしさが体現できる人材、こだわりを伝えていける人材。
そこは揺るがない部分なので、募集の段階から
採用活動を通じて「自分たちが一緒に働きたいのはどんな人材なのか」
「スープストックトーキョーとはどんな会社なのか」をしっかり伝えるようにしています。
究極を言えば30人募集枠があれば30人応募があり、全員採用される状態が理想ですよね。
だからこそ、応募をたくさん集めてそこから選ぶというスタイルではなく、
最初から可能な限り自社のことを伝えきり、考え方に共感して応募してくれる人を採用するスタイルを目指しています。
スープストックトーキョーにおいて募集時のメッセージはとても大切。
何を打ち出すのか、どんな表現で伝えるのかにはとてもこだわりを重ねています。
<採用活動における工夫>
求人原稿では、「スープストックトーキョーではどんな人が働いているのか」
「どんな思いで働いているのか」「その人はどんな価値観を持っているのか」
企業に宿る“人柄”のような部分まで伝わるように表現にこだわりました。
実際にスープストックトーキョーで働く社員のリアルな気持ちを
シーンとともに伝えることで空気感が伝わるよう工夫をしましたし、
その空気感・価値観に至る背景についても丁寧に表現しました。
仕事内容についても、単に仕事内容を書くにとどまらず
入社後の流れや仕事をするうえで大切にしてほしい理念も盛り込みました。
また、どんな人を求めているのかについても、
「こんな人と一緒に働きたい」「選考基準」まで、あえて詳細に伝えました。
この原稿を作り上げていく過程はもちろん、
応募が始まってからもコンスタントにdodaの担当の方にはサポートいただきました。
「そのエピソード、盛り込みましょう」
「こういう写真をトップに入れたほうがいいですよ」など
自社では気づけない部分にもたくさんアドバイスをいただきました。
今回の原稿で採用できたのは5名。
数値的に目標を達成できたのはもちろんですが、
「価値観の合う方」が5名も採用できたことは大成功だったと感じています。
*記事内容や社員の所属は、取材当時のものになります