採用担当者によるdodaの感想
2016年3月に開催された「販売・サービス職経験者限定 若手・第二新卒のための合同転職面談会」に出展しました。会場でお話しできたのは12名ほどで、そのうち半分が面接に進んでいただき、2名が選考に合格、1名の方にご入社いただきました。
一般的に、企業が中途採用をする背景には、欠員補充、または新規事業を始める際などの先行投資と二種類あります。しかしビジネスとはそんなに単純ではなく、募集をかけていない時でも企業は常に潜在的な人材ニーズを持っているはずです。そのため、具体的に「この店舗に人が必要」という差し迫ったニーズが発生してからはじめて募集をかけるのではなく、平時から良い人がいれば積極的に採用しておき、その中から具体的なニーズが生じた際にそこへ配属すればよいのではないかという仮説を持っていました。そのほうが、採用ニーズが出たタイミングで無理に採用するよりもミスマッチが少なく、コストも抑えられるのではないかという考えですね。今回はその仮説を確かめる一環として、出展することにしました。
今回の合同転職面談会を通じて採用したのは男性1名でしたが、ターゲットとして狙っていた第二新卒の方を採用できて成果には満足しています。入社タイミングがたまたま4月になったこともあり、新卒入社者の入社式に参加してもらいました。本人にとっては2度目の入社式です。現在は店舗に配属されて頑張っています。新卒入社と同様、1年後くらいに一人前になれるよう育成していきたいと考えています。
採用担当者の声
当日は、私と村上を含め3名で会場へ行きました。うち1名は、社歴が長く管理職も経験したことがあり、労働組合の書記長もしたことがある古参の社員で、言わば「最も当社のことを知っている」人です。面談時間は一人当たり15~20分程度でしたが、その日まだ入社3日目だった村上がフットワーク軽く動いてくれたおかげもあって、常に求職者の方に着席していただいている状態にできました。
面談の内容は、私からは仕事内容や条件面の話をし、古参の社員からは会社の歴史などを話してもらうよう役割分担しました。求職者と話しているその人の表情を見れば、「この求職者は当社に合っている人だな」ということがすぐに分かります。入社して数カ月の私では判断できない部分もありましたので、このやり方は良かったと思います。
当日の参加者は30名くらいで、出展企業は10社くらいでしたが、会場が一つの転職市場の縮図のようになっていました。その中で、私たちがターゲットとする層の求職者はどんな人たちなのか、当社のマーケットにおける立ち位置や、強みと弱みを把握できたことも大きな収穫でした。訴求ポイントを明確にし、またこれからの採用戦略を立てる上で、一つの参考になりました。イメージや知名度で勝負するというよりは、当社の強みである人事制度を、より社員が働きやすい形に整えていきながらアピールしていきたいと考えています。
*記事内容や社員の所属は、取材当時のものになります