導入背景
ダイレクト・ソーシングを取り入れた背景には、大きく3つ理由があります。1つは、私たちの採用ニーズに対して、人材紹介に頼るだけでは応えられなのではないかという課題意識。2つめは、年間で100名を超える採用を計画している当社にとって、コスト面でのメリットが得られそうという点。そして3つめは、私たち自身の手で、自社をPRしたいという思いが強くなってきたことが挙げられます。
人材紹介を利用するメリットは多数あるのですが、間に人を介することで、候補者が本当に知りたいことを伝えられていなかったり、当社の姿が正しく伝わっていなかったりということが、たまに出てきてしまうんですね。ここ数年、求人倍率が上がったせいか、採用選考に合格した人がほかの企業からも選考合格の通知を得ているケースが多くなりました。そのため、入社承諾前のフォローを手厚くする必要性が増しています。候補者と直接会話をすることによって、当社の良いところも悪いところも正しく伝えたい、その上で入社の判断をしてもらいたいという思いが、導入の背景にあります。
取り組み方法
当社のキャリア採用の中心はエンジニアです。ここ数年は、年間で100名前後のキャリア採用を行っていますが、現在はADAS(先進運転支援システム)関連のエンジニアの採用ニーズが強く、採用予定人数も多くなっています。
ただ、ADASや自動運転技術のような先進的な技術開発には、高い技術力を持つエンジニアが必要です。高い要件にピンポイントでマッチする人が転職市場にどれくらいいるのかは、非常に読みにくい。そこで、各開発部門の室長・課長に協力を依頼し、人材のデータベースを検索してもらっています。求める要件の人材が市場にどれだけいるのかを現場レベルで把握し、もしほとんどいないことが分かれば採用要件を緩和する、といったことも行っています。
得られるもの
当社が本格的にダイレクト・ソーシングに取り組み始めたのは、2015年4月からです。複数のサービスを使っていますが、doda ダイレクトは人材紹介サービスに登録している人たちにも直接アプローチできるのが利点だと思います。転職意向が高く、優秀な方が多い印象です。
ただ、工数もかかるため、あらゆるポジションをダイレクト・ソーシングで採用しようとするのは得策ではないと考えています。どの分野の人を人材紹介で担保し、どの分野の人を自分たちで探していくか、使い分けを模索していきたいですね。まずは採用予定人数が多く、人材紹介で採用し切れていないADASの領域に絞ってダイレクト・ソーシングによる採用実績を作り、検証を重ねながらほかの分野にも広げていこうと考えています。
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*記事内容や社員の所属は、取材当時のものになります