採用担当者の声
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当社は、オフィスビルや商業施設、病院など、さまざまな建物の空調設備を有機的に機能させる「空調計装事業」を軸に事業拡大を続けています。
2024年3月時点の従業員数は860名。新中期経営計画では、2030年までに1,100名体制とする目標を掲げています。年間40〜50名の純増が必要となっており、現場のニーズが特に高い施工管理ポジションを中心に、中途採用を積極的に行っているところです。
施工管理の経験者採用は現場責任者の目線(採用基準)が高く、書類選考の通過率が低いのが現状です。一方、新卒採用では、施工管理未経験の新卒を約35名採用できています。経験者採用は年齢が上がれば上がるほど求める能力・スキルが厳しく求められるが、新卒採用は未経験者を採用している…。では、転職希望者のどの経験やスキルに注目して、どう訴求すれば、採用に直結する応募者を増やせるのだろうと自問自答を繰り返しました。
結果、「第二新卒を対象に、『文理不問・経験不問』と記載して募集を行い、新卒同等の目線で選考すれば、一次面接・二次面接での採用基準も変わるため、採用の早期実現につながるのでは」と考え、すぐに実行に移しました。
研修体制では、新卒入社の社員に設けている1年間の手厚い本社集合研修を第二新卒にも適用することで、未経験の第二新卒者も安心して学べる環境を整備しました。また、研修期間中に東京本社に通勤できない方には住居も会社で手配するため、遠方在住者にも安心して就業ができるようになっています。
第二新卒層には何かしら、前職で社会人となってから感じるようになった不満があるでしょう。入社から年数を経ていないタイミングで転職活動をすることへの不安もあるはずです。そうした方に対し、新卒同等の教育体制を提供できる当社の強みを活かし、「技術を身に付け、キャリアをリスタートできる」というメッセージを伝えています。
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直近では、doda人材紹介サービス経由で5名を採用しました。このうち2名が第二新卒者であり、施工管理の候補として採用決定しています。
1名は大手メーカー関連会社で設備管理を担当していましたが、技術範囲を広げられないことに悩んで転職活動をしていました。応募者は当社の技術力や専門性を理解していたこともあり、幅広い領域で技術を活かせる当社の仕事に魅力を感じ、教育体制にも安心感を持ってくれたことで入社が決まりました。
もう1名はある建物設備に関するメンテナンス業務を担当していた方です。そのメンテナンス業務では案件ごとに大きく仕様が変わらず、ルーティンの仕事も多いことから、より幅広い技術を身に付けるために当社を選んでくれました。
第二新卒の選考では、経験者のような技術や資格で評価できる部分は限られます。そのため、転職希望者がどんなキャリアを築いていきたいのか、技術を身に付けることにどんな意欲を持っているのかなどを聞き、そのビジョンが当社の技術職のイメージに合致しているかを確認しています。
また、現場の施工管理では、他社を含むさまざまな職種・年代の関係者と協働することから、高いコミュニケーションスキルや対応力、交渉力が求められます。そのため、面接では特にコミュニケーションスキルを重点的に見ています。
こうした第二新卒の選考ならではの見極めと同様に、応募者に当社を選んでもらうための「魅力付け」や「口説き」も重要です。
当社は空調計装というニッチな分野で高まる一方の需要に対応し、確かな技術力で顧客から選ばれ、高業績につながっています。当社では高い専門性が求められる計装技術を充実した教育体制で習得し、市場価値の高いエンジニアに成長することができます。こうした強みを伝え、応募者の技術習得への意欲とマッチングできるように努めているのです。
さらに当社では、面接後にカジュアル面談やオフィス見学の機会を積極的に設け、応募者に社風や社員の雰囲気を感じ取ってもらいつつ、本音をぶつけてもらうよう心掛けています。選考の中で応募者の心は揺れ動いているはず。そのため、どんなことでも気軽に質問してもらえる場をつくり、場合によっては入社後に一緒に働く社員にも面談に入ってもらっています。
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doda人材紹介サービス経由の採用数は年々増加しています。
この背景には、doda担当者が日ごろからとても親身に、「採用成功」という目標を私たちと共有して動いてくれていることがあります。難しいポジションの採用に挑むため、当社の現場責任者に直接ヒアリングできる場をいくつも設けました。より現場の声がストレートに転職希望者へ伝わるようにしていきたいと考えています。
また、人材紹介サービスのみならず、活用できる各種サービスを通して母集団形成の拡大にもつなげられているのもdodaだからこそ。活用できるサービスを最大限活用し、doda担当者と情報連携しながら進めています。
現状、当社の中途採用は私たち2人で対応していることもあって、doda担当者がパートナーとして連携してくれることは本当に心強いですね。私たちだけでは思いつかないアイデアを、これからも提案してもらえたらと思っています。経営課題となっている人材不足の解消に向けて、私たちも「できることはなんでもやる」覚悟でいます。
当社の今後の大きなテーマとしては、DE&I経営を進めるべく、「女性」「外国人」の採用・活躍にもさらに力を入れて、組織の多様性を高めていく計画を立てています。建設業界の現場仕事は、まだまだ男性仕事のイメージが強いのも事実。女性社員が活躍している事実をストーリーとして伝え、採用動画などの新たな訴求方法にも挑んでいきたいですね。
dodaとの連携を通して、私たち自身の採用力も高めていきたいと考えています。
*記事内容や社員の所属は、取材当時のものになります