採用担当者の声
当社はエンジニア派遣を主業とし、自動車や家電、AV機器、ソフトウェア、半導体、医薬品など、あらゆるものづくりの上流を支援しています。近年では次世代自動車や次世代エネルギーなど、最先端のものづくりに携わるプロジェクトも増加しています。
こうしたニーズに応えるため、当社では1,000名以上の新卒採用に加え、中途採用でも月100〜300名を採用する計画を進めているところです。
ものづくりの上流工程で即戦力として求められるのは経験者であり、当社の中途採用でも従来は経験者採用を主軸としてきました。ただ経験者採用は競合が非常に多く、各社が投資を加速させる中で難度は高まるばかり。育成を前提としてポテンシャルのある未経験者を採用していかなければ、採用目標を達成することができません。
未経験者採用において当社の求める人物像は、高い成長意欲を持ってスキルアップを望んでいる人。今の若手層は「自分自身がどうなりたいか」を重視した選択をする傾向があると感じます。だからこそ転職希望者には、当社でどのようにスキルアップができるかを丁寧に伝えています。
面接は、応募者のキャリアを考える場。その意味では、人事・採用担当者はキャリアアドバイザーの接し方と似ているかもしれません。初回のカジュアル面談では90分ほど時間を取り、そのうち60分近くをかけて応募者の悩みや課題をヒアリングしています。
当社への入社後は、エンジニアとしてキャリアを歩んでリーダーになる人や、スペシャリストとしてプロジェクトを担当する人、社内でジョブチェンジして人事・採用担当や営業担当を務める人など、さまざまなキャリアのバリエーションがあります。こうしたキャリアの柔軟性が当社の強み。転職希望者の希望をつかみながら、一人ひとりに最適なキャリアプランを提案したいと考えています。
採用規模が拡大していく中で、新たな採用手法を実践することも当社の課題となっていました。これまでの中途採用では人材紹介サービスを主な手法としてきましたが、人材紹介サービス頼みでは、転職希望者の本音をつかんでキャリアを提案する「当社ならではの採用力」が低下してしまうかもしれないと懸念していたのです。
転職希望者は全員、転職に当たっての本音を抱えているはず。たとえば「ペットを飼っているから転勤したくない」と思っている転職希望者がいるかもしれません。こうした気軽に話すことが難しい本音を聞くためには、私たちが応募者と直接向き合い、信頼関係を築いていく必要があると考えています。
人材紹介サービスではキャリアアドバイザーの方々が転職希望者と向き合ってくれます。私たち人事・採用担当者はその後工程で動くことが多く、転職希望者目線ではなく会社目線になってしまいがちな面もあります。こうした採用プロセスに慣れ過ぎてしまうと、応募者の本音を引き出す力が低下してしまうかもしれない。だからこそ、あえて応募者との直接の接点を増やしていくべきだと考えたのです。
社内の工数が増えることへの不安もありましたが、中長期で採用力向上を目指すのであれば、応募者との接点を持つことにリソースをかけるべきであるという決意もありました。
こうして当社では、doda求人情報サービスとdoda ダイレクトを新たに導入することにしました。それぞれの手法で母集団形成のノウハウを獲得し、転職希望者との接点を増やしていくことが狙いです。
doda求人情報サービスでは、未経験から始めることができ、多様なキャリアを積めることを主なメッセージとして訴求。doda ダイレクトでは魅力的な案件情報をフックにして、「仕事内容が面白い」「高待遇」など、案件ごとの強みをスカウトメールの文面に反映しています。
doda求人情報サービスとdoda ダイレクトを運用し、短期間でも採用実績が着々と積み上がってきています。
認知の拡大が可能となるdoda求人情報サービスでは、3カ月で3名の採用が決定。doda ダイレクトでは採用効率を引き上げ、約1年間の運用で、すでに12名の採用が決まりました。
採用成功事例として、メーカー出身の20代女性のケースをご紹介します。この方は高校卒業後に地元メーカーへ就職し、品質管理業務に約4年間従事していました。しかし、そのまま同じ仕事を続けていくことにキャリアの不安を感じて転職活動を開始。当社のスカウトメールに反応していただき、キャリアプランを深く聞いた上で通勤可能範囲の職場を提案し、入社受諾に至りました。
こうした採用ケースを積み重ねていく中で、私たちは求人広告やダイレクト・ソーシングにこれまで気付いていなかった価値を感じています。
求人広告にはこれまで、「掲載後のPVやCVRを追いかけていくことしかできない」というイメージを持っていました。しかしdoda求人情報サービスはそれだけではなく、営業担当者が選考の歩留まりや入社受諾などのKPIについても一緒に対策を考えてくれるのです。
doda ダイレクトについては、dodaと同じデータベースへアプローチできることに大きな魅力を感じています。転職潜在層が非常に多く、人材紹介サービス経由では紹介してもらえない転職希望者とも出会える可能性があるのです。加えて、人の力によるサポートにも感謝しています。doda ダイレクトのサポート担当者からは、私たちが何かをうっかり見落としてしまったりする際にも、こまめに気付いて声をかけてくれるんです。こうした「程よいおせっかい」をしてもらえるのが、人事・採用担当者としてはとてもありがたいですね。
こうしたサポートが実現するのは、「採用成功」という私たちの目的を、doda側でも自分ごととして共有してくれているからこそでしょう。今後もdoda求人情報サービスやdoda ダイレクトの可能性を追求し、採用計画を達成しながらノウハウを蓄積していきたいと考えています。
*記事内容や社員の所属は、取材当時のものになります