採用担当者の声
当社は「人財」×「デジタル」の2つの軸で、労働人口減による人手不足を解決し、企業の成長・発展ならびによりよい社会に貢献することを目指して、さまざまな新しいサービスを創造し提供している会社です。現在は「ITインフラ事業」「EXCEL女子事業」「デジタルマーケティング事業」「RPA事業」「REALVOICE事業」という5つのメイン事業を進めています。
事業が着実に成長する中、母集団形成の経路確保や採用を担当するチームのマンパワーはまだまだ不足。それでも限られたリソースで大規模な採用を進めていかなければなりません。今後は地方創生を目指して全国各地での事業展開を予定しており、採用数はさらに拡大していきます。そのため新たな採用手法を開拓することが課題となっていました。
そうした中、dodaの営業担当者から「doda転職フェア オンライン」について提案があり、参画を決めました。理由は、新しい取り組みでまだまだ出展社数が少なくブルーオーシャンであること。競合他社がやっていないことに挑戦するのも重要だと考えました。
当社では「doda転職フェア オンライン」に参加するまで転職フェアへ出展した実績がありませんでした。採用チームの人員が限られているため、出展したくてもできなかったのです。
リアルなフェアの場合は事前にブースへ赴き、短時間で装飾などの準備を進めなければなりません。1人ではとても間に合わず、複数の人の手が取られてしまうでしょう。開催中は複数のメンバーが面接官として丸1日対応する必要があり、現場の実務への影響も少なくありません。さらに、開催後の評価や対応方針の擦り合わせ、お会いした方へのフォローなども必要です。
一方、オンラインフェアであればリアル会場の準備に時間を取られることはありませんし、面談のためのリソースを分散させることもできます。また入社間もないメンバーにもスカウトメールの配信を任せるなど、協力して進めることで特定の社員に業務負荷が集中してしまう懸念を払しょくできます。
さらに今回のフェアはIT技術職志望の方が対象となっており、求人広告掲載など他の手法と比べても、より転職意欲や志望度の高い人と出会えるのではないかと期待していました。
フェア開催中はdoda担当者のアドバイスに従い、効果を高めるためのタスクを一つひとつ着実に実行。スカウトメール送信数の目標を設定し、初日に一気に送りました。オンラインフェアの強みを活かし、スカウトメールには「面談は30分でもOK」「都合が悪くなった場合は別日への振り替えOK」など柔軟な条件を盛り込みました。
スカウトメールの文面には、当社ならではの工夫もしています。私たちは教育力を強みにしていますが、「サポートします」や「フォローします」といった文言は一切使いません。求めているのは、自ら成長していきたいという想いがある人財であり、「良い環境があるから成長できるだろう」と考える人はミスマッチになってしまうと考えているからです。
そのためスカウトメールには「〜を目指せます」「〜をかなえましょう」など、主体性を引き出す文言を強く意識して書きました。
また、転職希望者のレジュメを一つ一つ拝見し、なぜスカウトメールをお送りしたのか、という理由を記載することで、「まずはお会いしたい!」という当社の想いをお伝えできるよう意識しました。
加えてフェアの開催期間中はスケジューリングも工夫しました。採用候補者が面談に参加しやすいよう、19時以降など就業後の時間帯を確保。面談設定の進捗を管理する担当者も設け、通常の採用と並行しながら面接官を手配できるようにしました。
「doda転職フェア オンライン」で出会った方々の中から、当社では複数名の採用に成功。いずれもITエンジニア志望の未経験の方々です。
たとえば、前職で生命保険会社の営業職として務めていた24歳女性は、学生時代にコロナ禍真っただ中だったため、就活では安定性重視で保険業界を選択しました。ただ、学生のときからエンジニア職に挑戦したいという気持ちがあってフェアに参加。自身の成長を第一に考え、インフラエンジニア職として当社で新たなキャリアをスタートさせています。
また、前職で金融機関の窓口業務を担っていた26歳女性は、高専出身ということもあり少しだけプログラミングを学んでいました。この方もエンジニアとして自分自身を成長させることができる環境を重視して当社への入社を決断してくれました。
2人とも、「doda転職フェア オンライン」での接点からカジュアル面談に臨んでもらい、本選考へと進んでいただきました。オンラインフェアにおいては、スカウトメール送信数を確保できているか、文面が採用候補者に届きやすい内容になっているかなど、基本をおろそかにしないことが何より大切なのだと実感しています。
今期、採用チームでは「やるべきことをやり切る」をテーマとしています。近道ばかりを探すのではなく、まずは自分たちが決めたことをやり切る。そのための組織体制をつくることに取り組んでいます。一方で、人員が十分でない状況の中では、オンラインの活用や柔軟なリソース配分をするなど、創意工夫は欠かせません。
今回のオンラインフェアの成果を振り返りながら、さらに有効活用できるようdoda担当者と協力しながら採用を強化していきたいですね。
*記事内容や社員の所属は、取材当時のものになります