採用担当者の声
当社は個別指導塾の「森塾」を祖業とし、「先生1人に生徒2人まで」「成績を上げることで生徒の人生貢献する」という理念をずっと堅持して生徒一人ひとりに向き合ってきました。
教育産業では「難関校に合格することが成果」という価値観が多いかもしれませんが、私たちの森塾は勉強が苦手な子どものための塾。勉強を苦手とする子の定期テスト結果が入塾時より1点でも高くなることが大きな成果だと考えています。
それもあって新卒採用では、「教育の現場で子どもたちに本気で直接貢献したい」という想いで入社する人がほとんどで、当社にとって心強い一方、その想いをもつ社員の多くは現場を離れ難く「ゼネラリストとしてキャリアを積みたい」と考える人が少ないのが現状です。
一方当社では今、オンライン塾や生涯学習などの領域で積極的に新規事業開発を進めていますが、本部のコーポレート系部門やIT部門エンジニアなどは人材不足が続いており、ゼネラリストとして活躍してくれる人材を迎え入れるためにキャリア採用も強化しています。転職市場が厳しさを増す中で当社でも応募数を確保することが課題です。
加えて、キャリア採用ではいかに当社のことを理解してもらえるか、当社の想いに共感してもらえるかも課題となっています。どんなに魅力的なスキルや経験がある人でも、私たちの教育へのこだわりやビジョンに合致しなければ採用してもお互いにハッピーにはなりませんから。
「人」が事業の根幹である当社は、創業時からマーケティングとリクルーティングを最重要活動に位置づけてきました。「リクルーティングファースト」の精神が浸透しているため、現場に面接を依頼する際がとても協力的ですし、役員へ書類選考を依頼する際も1日で戻してもらえます。
ただ現状、キャリア採用は最小限のリソースで動かしている状況。限られたマンパワーとリソースで採用を進めていくためには、dodaをはじめとした人材紹介サービス各社など、外部の人材紹介会社との深い連携が欠かせません。社外のパートナーも含めて、ひとつの採用チームとして動いていることが、当社の一番の特徴だと思います。私自身「どんな企業であればパートナーの皆さんが本気でコミットしたいと思えるか」を常に考えながらコミュニケーションをとることを意識しています。
大切なのは、自社と人事・採用担当者自身がどこまで採用に本気なのかということを行動で示すこと。顧客側だからといって人材紹介会社を業者扱いにしているようでは、採用に向けた本気度が伝わりません。どのような事情があって採用が必要なのか、どんな人材がほしいのか。情報をオープンにして、デメリットになる部分も包み隠さず誠実に伝え、質問されれば何でも答える。これが企業に求められる姿勢だと思います。
たとえばdodaの営業担当者とは週2〜3回は電話でやり取りをしますし、キャリアアドバイザー(以下、CA)とも直接コミュニケーションを取る機会をもらって私たちの想いを伝えているんです。CAのちょっとした一言で採用候補者の気持ちが動くこともあるわけですから、こうした日頃のやり取りはとても重要だと思っています。
ちなみに営業担当者との会話では、営業として避けては通れない「目標数字」について聞くこともありますね。顧客第一といっても、営業である限りはきれいごとばかり言っていられないときもあるでしょう。それでも、森塾が現場から売上や利益という数字のプレッシャーを取り去っているように、営業担当者たちにも数字を心配せずに当社と向き合ってほしい。私たちが採用成功すれば営業担当者の実績になる。その意味でも、私たちは一蓮托生のチームなのです。
顧客側の立場としてはちょっと踏み込みすぎかもしれませんが(笑)、最近では営業担当者から仕事だけでなく、プライベートに関する悩み相談が寄せられることもあるんですよ。
dodaの人材紹介サービス経由では経営幹部候補ポジションのハイクラス人材をはじめ、複数名のゼネラリスト人材を採用することができました。営業担当者やCAが当社のことを深く理解し、採用候補者に伝えてくれているため、面接では異業種出身の方からも教育への想いを聞くことができています。
また、「総合力が高い」こともdodaの魅力だと感じています。所属部署や得意領域ごとに複数の担当者が当社と関わり、時にはオンライン会議に全関係者が参加して、複数の目線で最適な採用手法を提案してくれることもあるのです。これは大手他社には見られない体制です。
ハイクラス人材採用の専任担当、市場動向や職種に詳しく要件定義に長けている営業担当、スカウトメールの担当…。こうした異なる専門性を有する担当者が一斉に関わってくれるのは本当に心強いですね。パーソルキャリアという会社が部署を超えた連携を本気で促しているからこそできることでしょう。期待する「企業の枠を超えた採用チーム」という理想像にも、dodaは全力で応えてくれています。
当社のビジネスは基本的に労働集約型であり、今後も質・量ともに人材を確保し続けなければならない状況は続きます。世の中の賃上げの動きに歩調を合わせ、報酬の見直しにも積極的に取り組みながら、理念への共感を根底においた採用活動をさらに強化していきたいですね。
教育への情熱を発揮できる環境で新規事業に挑む。そのやりがいと楽しさを多くの人に感じてもらえるよう、今後もdodaとの強いパートナーシップのもとでキャリア採用に挑みたいと思います。
*記事内容や社員の所属は、取材当時のものになります