<採用担当者の声>
コニカミノルタは、Imaging技術でお客様の「みたい」に応え、2023年で創業150年を迎えます。現在ではインダストリーやヘルスケア、画像IoTソリューション事業などへ事業ポートフォリオを拡大しています。そのため、採用においては国内外の営業やマーケティング、ソリューション開発、生産技術、画像認識のAI技術者、データサイエンティスト、新規事業インキュベーターなど、幅広いポジションを求めているところです。
ただ、採用市場でのコニカミノルタの事業の認知度は決して高くはありません。ベテラン層にはかつてのカメラ事業やフォト事業のイメージが根強く、若年層には何をやっている会社なのかあまり理解されていない現状があると思っています。
複合機などの事業について知っていても、コニカミノルタが医療などの分野にまで取り組んでいることを知ってくださっている方は少ない。いかに正しく当社を認知していただき、強みを伝えていくかが課題なのです。
そのため私たちは、まず「doda担当者に当社のファンになってもらう」ことを重視しています。当社の採用パートナーとなる担当者との信頼関係がなければ、その先にいる採用候補者に自社の魅力を正しく伝えることはできないからです。
doda担当者との日々のやり取りではオープンなコミュニケーションを徹底。採用候補者に向けて当社をPRできる情報を、わかりやすく丁寧にお伝えしています。そうすることでdoda担当者から当社への質問も増え、コミュニケーションを重ねていくことによって情報の量・質が高まり、採用活動が円滑に進むようになるのです。
当社のように事業の変遷が大きく、多数のポジションを求める企業を理解するのは簡単ではないでしょう。「こちら側が客だから」と上から目線で構えるようでは、私たちのことを正しく理解してもらえません。採用候補者の書類通過率が低く、なかなか選考が進まないポジションがある場合でも「自分たちが必要な情報を伝えきれていない」と考えて対応しています。
採用競合が多い中、引く手あまたの人財を獲得していくためには、選考プロセスも強化していかなければなりません。当社では面接を「見極める場ではなく動機付けの場」であると考え、募集している部門の部長クラスに対して面接官トレーニングを実施しています。
このトレーニングでは、現在の採用市場の市場観や面接官に求められる役割、どんな情報を提供すべきかなどをレクチャー。これまで約200人の部長陣に実施しており、「面接では自分たちから積極的に情報提供していかなければいけない」という共通認識が広がっていると感じます。
実際の面接では1次・2次ともに人事と部門側が一緒に動いています。どんな質問に対しても具体的かつ的確に回答できるようにすることで、採用候補者の安心につながっていると思います。
こうした取り組みを経て、近年では次々とハイクラス人材を含めた採用に成功しています。
たとえばインダストリーの領域では、当社のセンシングや機能材料、光学コンポーネント、インクジェットなどの技術を活かした新規事業開発を担うハイクラス人材の採用に成功しました。入社したのは前職で外資系メーカーに勤め、事業開発の最前線で活躍していた方です。さっそく組織の中枢として活躍してもらっており、2023年度からは組織長に就任してもらう予定です。
他には自動車外観検査ソリューションのエンジニア、ヘルスケア事業の海外マーケティング担当、インクジェットの産業用途拡大に向けた回路設計エンジニアなど、直近でもさまざまなポジションの採用が進んでいます。
当社の採用活動には、doda担当者との連携が欠かせません。ハイクラス層から若手層まで、約150職種にも及ぶ採用を全方位的に支援してもらっています。
特に助けられているのは、事業部門側との採用ターゲットの擦り合わせの部分です。各部門側は常に最高レベルの人財を求めますが、実際には採用市場の実態と擦り合わせて求めるスキル・経験や人物像を設定していかなければなりません。採用したい人財の要件を定義する場には人事と事業部門だけでなく、doda担当者にも加わってもらい、膨大なデータベースと実績を基にしたアドバイスをしていただいています。
私からは「当社の現状を鑑みて、採用が厳しい場合ははっきりと言ってください」と要望しています。事業部門とのミーティングの中で、「このスキル・経験の方は志向性を考えると他社を選ぶ可能性が高い」など、doda担当者から言いにくいことを指摘していただく場面もたくさんあり、まさにこの期待に応えていただいています。
ここまで多岐にわたるポジションに対応してもらえるのもdodaならではかもしれません。市場の変化に関する共有や、新たな母集団形成の手法なども逐一ご提案いただいています。現在では、新たに募集するポジションや採用が厳しいポジションについて、真っ先にdodaへ相談するようになりました。
会社としては2025年をひとつの目標到達点として事業ポートフォリオ転換を進めています。社内の人財シフトにも取り組みつつ、今後もdodaとの連携を強化して、幅広いポジションの採用を進めていきたいと考えています。
*記事内容や社員の所属は、取材当時のものになります