<採用担当者の声>
前職は物流関係の会社で働いていたのですが、労働環境が過酷だったこともあり退職し、当社にアルバイトとして入社しました。その後、正社員として採用いただき、店長として店舗の経営を任され、ちょうど1年ほど前に採用の仕事を担当することになりました。
アルバイトの採用はしたことがあるものの、正社員の採用はほぼ初めて経験するという状況の中、会社としてFC(飲食)事業を強化することが決定しており、中途採用が進まないことは事業停滞の大きな要因となっていました。当時は求人広告に募集を出しても応募が来ないということも珍しくありませんでしたね。
過去の応募者をあらためて確認すると、飲食業や販売サービス業の方が多く、スキルや経験からすると求める人材からの応募が集まっているように見えるのですが、面接でお会いしてみると飲食業界やその仕事内容に対してネガティブな想いが強かったり、“今の労働環境よりも楽なところ”を探していたりする方が多く、仕事への熱意や取り組む姿勢の部分で採用に至らず、また、入社しても長く続かないということが多かったですね。
そこで私たちは、あえて飲食業や販売サービス業以外の仕事を経験している方にアプローチすること、そして、将来的に店長として活躍するだけでなく、事業推進のために他の仕事にも挑戦したいと思っていただける方と接点を持つことを目的としてdodaを選びました。
実際、dodaでは飲食業や販売サービス業以外の登録者の割合が多く、それだけ私たちの業界の常識にとらわれていない方や、新しいことに挑戦したいと考えている方と出会える可能性が高いと感じています。
求人広告の訴求ポイントや表現方法については、dodaの営業担当者と「採用したい人はどんな人か?」について何度も話し合いました。中途で入社する方には、これまで違う業界や仕事で培った経験を活かして、私たちの会社に新しい風を持ち込んでほしいという期待もありましたね。
そこで、店長候補の募集にあたり、「店長からのキャリアUP」「本部スタッフとして幅広い業務に挑戦できる」ことをアピールする求人広告を作成することに決めました。具体的には、本部スタッフとして店舗の統括・営業管理、商品開発、スタッフ教育など、幅広い活躍の場があることに加え、飲食店以外の新規事業立案にも挑戦できることをお伝えしています。
結果として、人と接する仕事に興味があり、将来的に別のキャリアにも挑戦したいという方や、これまでのスキル・経験を活かしつつ個人向けのサービスに関わっていきたいという方が応募してくれるようになりました。
働き方改革の効果を実感
新しい挑戦ができることをアピールしても、長く安心して働ける環境でなければ人材の定着や事業の成長は望めません。かくいう当社も数年前までは残業をすることが当たり前の職場でした。
会社が変わる節目となったのは、労務管理を現場から本部主導に切り替えたことです。残業をしない前提で業務設計を行い、1日単位で労働時間を管理し、超過した分を月単位で調整。なぜ残業をしたのか、時間内にできなかったのかを現場任せにせず、本部が管理する体制に変更する決断をしました。
1日30分~1時間の残業が、月単位になると積み重なって20時間以上、さらには気が付いたら30~40時間となってしまう悪循環は、その日は良かれと思って納得して行った仕事でも、月末に振り返るとやらされ感のあるストレスへと変化してしまいます。
その連鎖を断ち切るために、本部主導の管理を徹底し、「休日に業務を依頼しない」「休んでいる人に電話しない」「休日は電話に出なくてよい」などのルールも明確にしました。
月に一度の店長会議では、社員の残業時間が最重要事項として議題に上がり、改善が進んだことで、「月の残業平均2時間」「月9日休み」「7連休取得可能」など、働く職場を数字で語れるようになりました。
求人広告やスカウトメールでも、具体的に働く環境の魅力を数字で記載できるようになり、返信率も高くなってきています。その成果を受けて、転職希望者に直接アプローチできるdodaのダイレクト・ソーシングサービス「doda ダイレクト」を求人広告とあわせて活用するようになりました。
詳細な登録者情報を直接確認してメッセージを送ることができるため、返信いただければスムーズに選考を進めることができますし、どの情報をどのくらいの重要度で確認すべきなのかということを、自社採用のノウハウとして蓄積することができます。
この二年の間に求人広告やスカウトメールなど、doda経由で4名の採用が決定しています。実際に、個人事業主として働いていた美容師の方や、銀行員として法人を対象とする仕事をしていた方など、異業界・異職種の人材が活躍してくれており、想像していた以上の成果だと実感しています。
dodaには当社が現在利用している求人広告やダイレクト・ソーシングの他にも、さまざまな採用手法があり、選択肢の幅が広いことが大きな魅力です。今後も自社の採用課題や募集する職種の特性に合わせて最適な解決策を考えていきたいと思っているので、サービスをさらに進化させてほしいと期待しています。
*記事内容や社員の所属は、取材当時のものになります