<採用担当者の声>
当社は建築業界の会社で、建築物の外構やエントランス周辺の製品をつくるメーカーです。製品カテゴリーとしては、建物の顔となるゲート(大型門扉)やシェード(渡り廊下)・庇(ひさし)などを製造し、エントランス インテリアとしては、傘立てやレインカットECO(傘についた雨のしずくを落とす製品)なども手がけています。
私は、当社が創業70年を迎えるタイミングで、3代目の社長となりました。先代の社長は妻の父で、私はこの会社の第二創業期を任されていると認識しています。
当社内でさまざまな分野の人材が不足していたので、採用活動を開始しました。私自身は大手商社の出身で、人事も経験していたので、採用についてはある程度の知識があったつもりでした。しかし、当社の採用活動を行うにあたり、大企業の採用活動とはまったく違う苦労を感じることになります。
業界としても「古い」「厳しい」といったイメージがあり、当社の知名度もない状況でした。首都圏に位置してはいますが、アクセスのよい場所にもありません。
より好みをできる立場ではなかったので、はじめにいくつかの人材サービスを行っている企業に相談しました。dodaもそのうちのひとつで、業界内の知名度が高く、以前から知っていたので依頼しました。私が採用に関わるようになってから、人材業界の知人にも採用課題の相談をしていたのですが、その知人からもdodaの名前は何度も挙がっていて、その道のプロがオススメする会社であるということで、安心感があったこともdodaを利用した理由のひとつです。
採用について相談をする際、私は自社の事業内容や経営状況、これからどんな企業になっていきたいかなどを背景も含めて丁寧に伝えました。当社のことを理解いただいたdodaの担当者には、適切なサポートをしてもらいましたね。
実際に利用してみて感心したことは、「配慮する力」です。dodaの担当者は、私たちと応募者の間に立って、当事者同士では直接聞けないような本音を引き出してくれたり、自分と応募者の温度感の差を察して助言したりしてくれました。いろいろな求人系のサービスを利用しましたが、ここまで会社や自分のことを理解し、活動してもらえたのはdodaだけだと実感しています。
細かなことに気づいてくれるので、応募者とのミスマッチを防ぐことができるようになりました。例えば、当初募集していたのはマーケターでしたが、dodaの担当者から「マーケティングの経験がないものの、魅力的な方がいます」と声をかけてもらったんです。そこで出会った方が実際に入社して、今では当社で力を存分に発揮しています。当初希望していたマーケティング経験者というよりは、業務改善やDXの推進を担当していて、将来的には経営幹部を任せられるような素晴らしい人材です。
当初採用を検討していたマーケティングの専門家ではありませんでしたが、会社の理念と考えに合う方が入社してくれるのが一番だと考えているので、この出会いをつくってくれた担当者には本当に感謝しています。
<入社承諾率UPのポイント>
採用の悩みのひとつが、面接をしても採用候補者の志望度が上がらず、最終選考の合格通知を出しても辞退されてしまうということでした。そこで、当社と応募者の考えがマッチするように、選考のプロセスを新しくしました。
まず、当社自身が採用弱者であり、応募者に選んでいただく立場にあることを改めて理解しました。以前は、前職の採用活動で行っていたように、応募者を面接して自分たちが選ぶ、といった「見極め」を重視した姿勢で臨んでいたのです。
新たな採用プロセスでは、応募者の皆さんに当社のことをよく知ってもらうことを重視しています。一次選考の面談は私が直接担当しています。オンラインで面談を実施することで応募いただいてからすぐに日程を調整します。また、全体の半分以上の時間を使って会社のことを細かく説明するようにしました。志望理由や転職理由をしつこく聞くことはありません。スタートアップの創業者が投資家にプレゼンするように、会社の魅力や現状を伝えています。その説明を聞いていただいた後に、応募者の価値観と会社の理念が一致するかを確認するようにすることで、ミスマッチがかなり減りました。
最終面接は本社にお越しいただき、実際に働くオフィスだけでなく、応募職種にかかわらず工場見学も行うことにしました。これは応募者に喜ばれることが多いですね。会長や会社のことをよく知るベテランの役員には、会社の歴史などの紹介も依頼しています。さらに、役員だけではなく、現場で活躍するメンバーにも面談を担当してもらっています。時間が許せば、一緒に食事を取りながら話をさせていただいていますね。幅広い層のメンバーと対話していただくことで、会社の実態を入社前にしっかり理解いただけるようになりました。
その結果、2021年には100%に近い入社承諾率を達成。先ほど説明した経営幹部候補をはじめ、営業担当、バックオフィス担当、マーケターなど、会社を支えるコアメンバーの採用に成功しました。今後は、会社を次のステージに進めていくために、製品ラインナップを拡充し、他のメーカーや異業種とコラボレーションすることで多面的な活動を進め、業界の中で唯一無二の存在になりたいと思っています。
会社の成長や事業推進のためには、まだまだ人材が必要です。これからも経営理念、人事理念、成長計画など、自社のことをありのままに伝えることで、より良い採用をしていきたいです。そのためには、応募者一人ひとりときちんとコミュニケーションを取ることが重要なので、今後もdodaの人材紹介サービスに期待しています。
*記事内容や社員の所属は、取材当時のものになります