ITエンジニアの中途採用を成功させる6つのポイント

ITエンジニアが
不足している…ITエンジニアの中途採用を
成功させる6つのポイント

ITエンジニアの中途採用を成功させる6つのポイント

2022.01.28

中途採用のキホン

IoTとクラウド市場の拡大、さらにDX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進に伴い、ITエンジニアの不足が生じています。企業間の人材獲得競争が激化している現状で、ITエンジニアの採用を成功させるためには、エンジニアの転職理由や市場動向を理解し、採用活動に反映させることが重要となります。以下に、ITエンジニアの採用成功につながるポイントをご紹介します。

ITエンジニアが不足している

近年、ニュースなどでIT人材の不足について取り上げられることが増えていますが、実際のところ、どれほどの不足が生じているのでしょうか。

経済産業省が平成28年にまとめたIT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」によると、2019年をピークに入職率が退職率を下回り、産業人口が減少傾向になると予測しています。2015年時点で約17万人のIT人材が不足しており、2030年ごろには約59万人まで人材の不足規模が拡大する見通しです。

※出典:経済産業省(IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果 [PDF]より抜粋)

ITエンジニアの求人倍率は飛びぬけて高い水準

実際、ITエンジニアの求人倍率は非常に高い水準で推移しています。doda転職求人倍率レポートを見ると、職種別の転職求人倍率でエンジニア(IT・通信)の求人倍率が最も高いという結果が出ています。多くの企業がITエンジニアを求めており、「売り手市場」が続いているという証拠で、それだけITエンジニアの採用が困難になっていることを示しています。

ITエンジニアとは

一口にITエンジニアといっても、専門分野によってさまざまな職種があることをご存じでしょうか。システムエンジニアとプログラマーの違いは知っていても、サーバーエンジニアとネットワークエンジニアの違いはわからない、といった声も多く、そのまま求人票を作成してしまうと、採用ミスマッチの要因となってしまいます。

ITエンジニアは総称であり、専門分野ごとに職種がある

ITエンジニアとは、情報処理技術(Information Technology)を扱う専門家のことを指します。情報処理技術という広範なフィールドの中で、ITエンジニアが扱う範囲は非常に広く、「システムエンジニア(SE)」や「プログラマー(PG)」など、包括的な名称で求人を出している企業がある一方で、特定の専門分野を指す「ネットワークエンジニア」などの職種で求人を出している企業も存在します。

重要なのは、ITエンジニアというのは大まかな呼称であり、その下に多様な職種が存在し、それぞれ求められるスキルや知識は異なるということです。ただし、ITエンジニアの各職種は一概に定義することはできず、企業によってその仕事内容は異なることを理解しておく必要があります。

ここでは、代表的なITエンジニアの職種を紹介します。

エンジニアの職種内容

プログラマー

プログラマーは、システムエンジニア(SE)が作成した詳細設計に基づきプログラムを作成します。作成したプログラムに対する単体テスト・結合テスト・総合テストを行い、その結果を基にバグの摘出・解析・修正を行います。これらの作業を通じてシステムを完成させます。また、保守作業に必要なプログラムの説明書やテスト結果のドキュメント作成もプログラマーの重要な業務となります。

システムエンジニア(SE)

SEは、ユーザーの要望に基づいてソフトウエアを設計・開発する技術者です。プログラミングスキルだけでなく、顧客や社内のニーズを理解するためのコミュニケーション能力も求められます。システム開発の上流から下流工程に携わるため、要件定義・設計・開発のスキルだけでなく、進捗管理を行うマネジメント力や、運用保守のスキルも不可欠です。SEの役職は、携わるシステムの種類により、業務系アプリケーションエンジニア、Webサービス系エンジニア、スマートフォンアプリケーションエンジニアなどに細分化されることがあります。これらは扱う言語やフレームワーク、データベースに特性があります。

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、ネットワークの要件定義、設計、構築、監視、運用・保守を担当します。主にネットワーク機器を扱い、ネットワークを構築していくことが主流でしたが、今後はクラウド化に伴いネットワークの仮想化技術なども求められている傾向にあります。

サーバーエンジニア(クラウドエンジニア)

サーバーエンジニアは、ITインフラ(情報システムのインフラ、基盤システム)のうち、主にサーバーに関する設計・開発を担当します。サーバーを設置・設定し、オペレーティングシステムなどをインストールします。ストレージ(記憶装置)やネットワークの設定も行うため、サーバー以外のインフラ知識も必要です。近年では、クラウド上にバーチャルでシステムを構築するケースが増えてきており、そのようなクラウドシステムを用いたサーバーの設計やネットワーク設定を行うエンジニアをクラウドエンジニアと呼びます。

データベースエンジニア

データベースエンジニアは、データの整理や加工・管理を行います。また、複雑で大規模なデータを活用するための情報基盤の設計・構築・運用も担当します。データベースやデータ分析に関する知識が求められます。

セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニアは、情報セキュリティに関わるさまざまな業務を担当します。具体的には、セキュリティ面で強固な情報システムの企画・設計や、不正アクセスを検知・防衛するシステムの設計・実装などです。セキュリティの知識だけでなく、原因を調査・追求するスキルや、システム導入後の運用監視スキルも重要です。

ITエンジニアの転職理由とは

エンジニアの転職理由として最も多いのは「他にやりたい仕事がある」であり、次いで「専門知識・技術を習得したい」、「給与に不満がある」が挙げられます。ランキング上位の理由を見ていくと、「キャリアアップやスキルアップに関する要素」「職場環境や待遇に関する要素」そして「将来性に対する不安要素」に分けることができ、多くのエンジニアはこれら3要素を考えながら、転職活動をしていることが多いかと思われます。

【エンジニア転職理由の上位項目】
  • 他にやりたい仕事がある
  • 専門知識・技術を習得したい
  • 給与に不満がある
  • 業界の先行きが不安
  • 市場価値を上げたい
  • 会社の将来性が不安
  • 幅広い経験・知識を積みたい
  • 残業が多い/休日が少ない
  • U・Iターンしたい
  • 倒産/リストラ/契約期間の満了

※出典元:転職理由ランキング2020年度<職種別>

ITエンジニアの中途採用を成功させる6つのポイント

企業間でITエンジニアの激しい争奪戦が行われている中、中途採用でITエンジニアを採用するためには、ポイントを押さえて採用活動をすることが大切です。

  • 仕事内容を具体的に提示する
  • キャリアパスを明確にする
  • 複数の採用手法活用で採用成功率を引き上げる
  • 入社意向を高める面接対策をする
  • 入社承諾前辞退を防ぐためのフォローをする
  • 即戦力を求めすぎない

1. 仕事内容を具体的に提示する

ITエンジニアは、その仕事を通して自身の技術力が向上するか、成長できるかを重視して求人に応募するかどうかの判断をします。求人票には具体的な仕事内容を明記し、応募者がその判断をしやすいようにしましょう。例えば、開発環境をしっかりと記載することで、ITエンジニアがその企業で活躍できるかどうかがイメージでき、応募につながりやすくなります。

2. キャリアパスを明確にする

ITエンジニアの多様化にともない、そのキャリアパスも多岐にわたります。ITエンジニアにとっては、1つの会社で同じ仕事を続けることは選択肢のひとつであり、個人が特定の組織に属さないフリーランスとしての働き方や、組織の中でも職種をまたいでの多様な働き方ができるためです。仕事の魅力、会社の魅力をITエンジニアに伝えるためには、自社に入社した場合にどのようなキャリアパスを描けるのか、具体的なイメージを伝えることが大切です。また、ITエンジニアは基本的にチームで作業を行います。チーム間での連携が重要なため、コミュニケーション能力が求められます。採用したITエンジニアが他のメンバーと良好な関係を築けるように、チームの責任者に確認を取り、どんなITエンジニアが欲しいかのイメージを事前に共有することが大切です。イメージを共有する際は、採用背景、募集ポジション、担当領域、仕事内容、システム環境、求めるスキル、提供できる成長機会(仕事内容の魅力)、会社の魅力等の内容を明確にしておくと、採用活動がスムーズに進みます。

3. 複数の採用手法活用で採用成功率を引き上げる

ITエンジニアの採用は、その希少性から難易度が高いとされています。そのため、一つの手法に絞り込むのではなく、複数の手法を組み合わせることで採用の成功確率を上げることもポイントとなります。「転職サイトの利用」や「人材紹介サービスの活用」は、一般的なITエンジニアの採用方法として効果的な手法と認識されています。これらの手法では、転職を希望するITエンジニアが多数登録しているため、企業の求人情報が広範囲の候補者に届くメリットがあります。さらに、最近ではダイレクト・ソーシング、オンラインフェア、アルムナイ、SNSなど、多様な採用手法の活用が増えてきています。これらの新たな手法は、特に新しい世代のITエンジニアとの接触を可能にし、多様な候補者層へのアプローチを可能にします。これらを組み合わせて活用することで、より広範囲にわたり、ITエンジニアの採用を行うことが可能となり、採用の成功確率を高めることができます。

4. 入社意向を高める面接対策

いざ面接を行うとなった時、ITの知識がない採用担当者が面接をすると、知識不足で応募者の疑問を解消できないことがあります。現場サイドと事前に採用基準の擦り合わせができていれば問題ありませんが、難しい場合は、1次面接でITの知識がある現場責任者などに同席してもらうことも一つの手です。応募者の疑問をその場で解消できるため、志望意欲を下げずに選考を進めることができます。また、現場責任者とのすり合わせや確認の時間が省略できるため、競合他社より速く応募者との選考スケジュール調整が可能です。面接では、これまでの経歴や自社の社風に合っているか等を確認するほかに、スキルのチェックも重要です。ITエンジニアのスキルを計るためには、「Webテスト」や「コードテスト」、「ワークサンプル」などを用いると良いでしょう。

5. 入社承諾前辞退を防ぐためのフォロー

ITエンジニアは複数の企業から最終面接の合格通知を得ている可能性が高く、その分、入社承諾前辞退の可能性も高いです。合格通知を出した後も、小まめに連絡を取り、不安解消に努めるなど、入社までのフォローをまめに行うことが大切です。

6. 即戦力を求めすぎない

ITの専門知識がある「経験者」の採用ばかりにとらわわれないことも大切です。ITエンジニアの全てが専門知識を学生のころに習得し、最初からスキルがある状態で就業しているわけではありません。未経験から仕事に就いて、実践の中でスキルを習得するケースも多く、即戦力を求め過ぎないことが大切です。即戦力を獲得しようとして、採用ハードルを上げると応募が集まらない可能性もあります。社内で育成することも想定して採用活動をした方が、結果的に優秀な人材の確保につながる可能性もあります。

ITエンジニアの採用は計画的に!

ITエンジニアは希少性が高く、年々採用が難しくなってきています。自社だけでのITエンジニアの確保が難しいと感じたら、転職サイトや人材紹介サービスなどの営業担当者に相談するのもひとつの手です。

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