入社者の声
2016年2月のdoda転職フェアに出展して、最終的には2名の採用に成功しました。転職フェア会場では約40人と面談できました。そこから面接に進んだのは5名ほどですが、最終的に採用したいと思えた2名は採用できました。
正直に言うと、転職フェアへの出展を決めた後、不安でいっぱいでした。効果に関しては半信半疑でしたし、「そもそも私たちのような少人数で転職フェアをこなせるのか?」と。しかも媒体での採用にほぼ失敗しておりましたので、藁にもすがる思いでした。
実際に出展してみて非常に良かったと思うのは、“これまでの媒体という採用手法だったら、応募が来ても面接には進まなかったかもしれない”人材に出会えたこと。転職フェアの会場だったら、興味を持ってブースを訪れてくれた方とは、とりあえず何か話しますからね。先入観を持たずに話して、その方の人柄や考え方、志向が分かり、お互いにフィーリングが合えばもっと話をしてみようと思えたことは大きな収穫でした。
私たちの業界では、フルコミッションでもとにかく稼ぎたいという人も多いんです。ただ、私たちの会社は、そのような人を求めていません。私は、社員たちには長期的な視点を持って、腰を据えて仕事をしてもらいたいと思っていますし、会社と共に成長してほしいと考えています。
今回採用した2名は、転職フェアの時点ではどちらもまだ転職意向がそこまで強くありませんでしたが、リアルに会って話すことで、急速に距離を縮めることができました。すぐに成果を出してほしいとは思いません。長い目で会社に貢献できる“人財”になってほしいですね。
採用担当者の声
転職フェアには、幅広い年齢層、業種、職種の方が訪れます。大手企業だったら、呼び込みをしなくてもブースを訪れてもらえるでしょうが、私たちのように小さい会社は関心を持ってもらえないのではないかと不安でした。
だから、事前に社員たちと話し合って、採用成功までのストーリーを描き、入念に準備をしました。転職フェアでの出会いは一発勝負、一度きりの出会いです。その出会いを無駄にしないよう、私たちの会社の業務内容、社員のキャリアについて明確にし、その日参加する皆が、ブースへ来た人に対してしっかり自分たちの会社を表現できるようにと考えたんですね。今思えば、転職フェアへの不安が逆に私たちを綿密な計画へと駆り立てたのだと思います。行き当たりばったりで参加していたら、絶対にうまくいかなかったでしょうね。
ブースへの呼び込みも皆でローテーションを組んで分担し、多様な人に出会う機会を作りました。私たちは接客業ですから、一瞬で人を見抜くのは自分たちの得意分野です。良さそうだな、合いそうだなと思う人には、ブースに着席していただけるよう積極的に声をかけました。
もし転職フェアに出展しようか悩んでいる採用担当者がいるとしたら、私は出たほうがいいと思います。なぜなら転職フェアは、効果が未知数な投資ではないからです。会場には必ず大勢の人が訪れ、ブースの前を通ります。そこから採用につなげられるかどうかは、自分たちの準備と頑張り次第です。転職フェアを「うまく使う」と考えると、よいと思います。
*記事内容や社員の所属は、取材当時のものになります