採用担当者の声
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当社は人間の感覚の働きを最先端技術で製品化し、さまざまな精密機器を通じて暮らしの基盤を支える「計測・認識・制御」機器の総合メーカーです。既存の事業領域で地に足を付けながら事業拡大を続け、同時に「AI」「水素」「宇宙」など新たな領域への挑戦にも踏み出しています。
人材面では、既存領域を支える専門スキルをもつ人材を迎え入れるためにキャリア採用を拡大。事業部門から発生するニーズに対応して採用活動を進め、直近では約40ポジションで採用に動いているところです。
ただ、全ての職種で順調に採用が進んでいるわけではありません。現場で動くサービスエンジニアなど、一部では採用が長期化してしまっている職種もあります。また、栃木県にある研究開発・生産拠点など、地域によってなかなか母集団形成が進まないケースもあります。
社内では事業部門と人事部門がスムーズに連携できているものの、事業部門側からは即戦力となる人材を求められる傾向が強いのも事実。転職市場のリアルな現状をフィードバックしながら要件定義を行っていかなければならないと感じていました。
事業部門側では採用活動時に「こんなスキルも、あんなスキルも」と求めがちですが、そのままの形で求人を出すと、転職市場の当社が求める人材とのずれが発生してしまうことがあります。時には採用要件を見直しながら、いかに事業部門側のニーズを満たし、スピード感を持って充足までつなげていくか。そのための強力なパートナーとなってくれたのがdodaでした。
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現在の採用手法は人材紹介サービスの活用が中心です。2024年度は30名強のキャリア採用を行っており、このうちdoda経由での入社・入社予定は14名に上りました。
採用者の内訳は多様です。中国に駐在する海外営業のスペシャリスト採用や、従来は難しかった栃木拠点での採用、あるいは研究開発部署での第二新卒採用など、さまざまな案件を前に進めることができました。
量を重視するところや質を重視するところなどさまざまな人材紹介サービスがありますが、dodaはそのバランスに優れ、量も質も追求してくれるため、当社にとって心強い存在となっていますね。選考を進める中でなかなか合致する人が見つからなかったり、要件を見直したりすることもあるので、紹介数にこだわりながら質も追求してくれる体制には大いに助けられています。
また、キャリアカウンセリングを受けていないdoda人材紹介サービス会員や、doda会員以外の転職希望者へもアプローチできる「dodaプラス」も活用することで、母集団形成に役立っています。通常の人材紹介サービスのリクルーティングアドバイザー(以下RA)だけでなく、当社専任のプロジェクトエージェント(以下PA)の2名体制で手厚く支援をいただいています。
前述した第二新卒の人材はdodaプラス経由の入社となりました。この方は新卒1年目で転職活動をしており、このタイミングでのキャリアチェンジは本人としても不安や迷いなどがあったはず。dodaプラスのPAが踏み込んだやり取りを介して、適切に情報連携をしてくれたのです。
この方の場合は、「自分がどんな仕事に関われるか」を重視していました。前職は大手企業でしたが、会社の体制が大きく変わる中で担当業務が不安定な状況に置かれており、自分がやりたい仕事をするために転職を考えていたのです。当社でどんな仕事に携われるのか、どのようなキャリアを描けるのか。そうしたポイントを、PAを通じて伝えてもらいました。
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dodaプラスの活用によって「RAとPAの2名体制」になることで、人事としてはやり取りの工数が増えるのではないかと懸念する人もいるかもしれません。しかし当社では、そうした煩雑さを感じることはありませんでした。
dodaとは週1回の作戦会議を行っており、この場にはRAとPAが同席し、募集中の職種について一緒に考えてもらっています。私はこれまで通りの座組の中で対応するだけ。doda側で情報連携のうえ対応を進めてくれるので、当社側の工数は増えていません。「あちらに伝えたのにこちらへは伝わっていない」といった、連携上の不備が起きることもありませんでしたね。
当社にとっては、この定例ミーティングから得られる知見はとても貴重です。当社なりに求人ごとの魅力や訴求点を考えているものの、自分たちの発想だけではどうしても限定的になってしまうからです。
定例ミーティングでは「こんな打ち出しをしませんか?」「この方向性ではうまくいかない可能性もあります」など、踏み込んだところまで意見を出してもらっています。自分たちの魅力を一方的に伝えるのではなく、外部の目を通じてアップデートできるため、一人よがりの採用活動にはなりません。
こうして得られた知見を採用が難しい職種に活用しています。たとえば営業職の求人で、語学力と理系的要素を同時に求める案件がありました。そのまま募集したところ、要件の厳しさからなかなか転職希望者が見つかりません。そこでdodaとのミーティングで対策を話し合い、「語学力」「理系的素養」の要件を分割して2名を採用する方針に変更。事業部門側にもスピーディーに提案して了承をもらい、前者については1週間ほどで応募につながり、結果的に入社する方からの応募につながりました。
現場との連携やコミュニケーションにおいても、dodaのRA・PAとのやり取りで得られる事例やデータを活用させてもらっています。実際に募集をかける前から「この要件では厳しい」と言っても、事業部門側としては「まだ動いていないのになぜ?」と感じるはず。外部パートナーから得る転職市場の情報を駆使するからこそ、事業部門側の理解を促進できるのです。
当社の採用活動は、dodaの尽力によって成り立っている部分が大きいです。質と量のバランスに優れ、転職希望者と当社を結び付けるため、細かなやり取りを親身に進めてくれています。サービスそのものの構造が優れていることや、最新テクノロジーを活用することも大切ですが、dodaにはそれ以上にRAやPAをはじめとした「人の価値」を感じています。入社後の活躍までの視点で採用ミスマッチをなくそうと真剣に考え、間に立ってくれる人がいるのは本当に心強いですね。
*記事内容や社員の所属は、取材当時のものになります