採用担当者の声
当社は設立以来、土壌に関する事業を手掛ける「土のスペシャリスト」として環境問題の解決に取り組んできました。中心となっているのは、産業廃棄物から出る残土を利用して再生砂に変え、道路工事などの現場に供給する事業です。従来は山を切り崩して砂を使っていましたが、循環型社会へ向けて再生砂の需要が急増。将来的には、日本中の工事現場で使われるようになっていくはずです。こうした背景から、当社では設備投資を拡大するとともに、再生砂を扱う生産管理や品質管理、機械の保守・保全などの職種で中途採用を強化しています。
ただ、採用活動は簡単ではありません。天候や暑さ・寒さにかかわらず屋外での作業が発生する仕事でもあり、どうしてもハードなイメージが強いためです。また、勤務地のある埼玉県入間郡は車がなければ通いづらい場所で、立地の不利も感じていました。
以前より、採用手法は主に求人広告を活用。大手各社の媒体に出稿してきましたが、「閲覧数は伸びるものの応募につながらない」状況が続いていたのです。
そんな状況を経て、当社はdoda求人情報サービスへも掲載することにしました。営業担当者には「なんとか1名以上は採用したい」と目標を伝え、各掲載プランのデータを基に提案をしていただいて、最上位のEタイプでの出稿を決めました。
これまでに感じていた課題感を踏まえて打ち出し方も綿密に相談。当社の仕事には確かにハードな部分もありますが、実際に屋外で作業するのは1日のうち1〜2時間のみです。こうした仕事現場の詳細情報をわかりやすく伝えられるようにしました。当社にとっては弱みだと感じる情報だからこそ、転職希望者は詳しく知りたいはず。そのため、できる限りオープンに発信することを心がけています。
また、収入例の打ち出しはキャリアアップ後のイメージも持ってもらえるように、入社時点だけでなく、入社後3年目、5年目などの例も提示。求人広告を閲覧する読者視点に立ち、必要な情報を考えられたのは、dodaの営業担当者の親身なアドバイスがあったからこそだと思います。担当者との間ではちょっとした世間話の時間も大切にして、当社の情報もオープンに共有しました。
大量に応募数を確保できるわけではなく、せっかくの応募があっても採用競合他社に流れてしまうかもしれない。当社ではそうした危機感から、「リアル」と「スピード」にこだわって選考プロセスを組んでいます。
当社のリアルを伝えるために、選考の入り口ではまず工場見学を実施。応募者を案内して、仕事内容や職場風景を見てもらっています。強く意識しているのは、広告出稿時と同様に「良い部分だけではなく課題となる部分も見てもらう」こと。現場の工場長にはあえて、いちばん大変な仕事のシーンを見せてもらっているのです。
面接前の時間と現場の休憩時間が重なる際には、応募者が休憩中の従業員から直接話を聞けるようにもしています。リラックスしている休憩時間だからこそ従業員の本音が出るので、応募者に職場のリアルな状況を理解してもらうためには最適な機会だと考えています。
工場見学を経て「面接へ進みたい」と言っていただいた応募者は次のステップへ。といっても、次は「面接1回のみ」です。採用決定までのスピードを重視してこの体制にしました。
以前は人事面接に続いて工場長面接・社長面接を行っていましたが、選考の間に日数が空いたせいで、応募者が他社へ流れてしまう事態が頻発していました。そのため現在は、人事・採用担当者の判断のみで選考1回で採用決定の判断をすることにしたのです。最短ではご応募をいただいてから2日で採用決定を出したこともあります。
社長や工場長には、選考中の期間を空けることのリスクを説明。過去の面接結果を振り返ると、人事面接と工場長・社長面接の判断に大きなずれはなかったので、「人事・採用担当者が責任を持って面接し、採用します」と約束しました。
この約束ができたのは、中堅規模の会社で、日ごろから社長や工場長と会話する機会が多く、採用で重視するところの認識合わせができていたからこそでもあります。社内の意思統一を経て、人事・採用担当者が「採用する覚悟」を背負うことで、他社に負けないスピード選考が実現しました。
doda求人情報サービスへの掲載によって、2024年8月、再生砂の生産管理スタッフの入社が決定しました。
前職は動物に関する仕事を担当していた人で、当社とはまったく関係のない異分野出身です。「子育ての関係で18時半には帰宅できるようにしたい」と考えていましたが、前職ではそれが難しく、転職活動をしていました。当社では早番と遅番と日勤があり、「お子さんが大きくなるまでは日勤のみで勤務できる」という条件に魅力を感じていただき、入社が決まりました。
当社への入社意向を高めてくれた決め手は工場見学だったようです。一緒に働くことになる人とも会話し、面接では工場長にも同席してもらいました。職場の雰囲気や実際の作業内容を見た上で、「ここなら長く続けられそう」と決断してくれました。
doda求人情報サービスを利用して、採用成功以上の手応えも感じています。
率直に言って以前は「求人広告自体はどの企業のサービスも似たり寄ったり」という印象を持っていました。「登録会員数が多い」などの媒体ごとの強みはあると思いますが、その強みが確実に採用成功につながるわけではありません。私たちが最も重視し、媒体を選ぶ判断材料としていたのは、営業担当者とのコミュニケーションでした。
dodaの営業担当者は「顧客から受けた掲載金額に対して効果を最大限に出していく」という方向性を明確に持っていると感じます。だからこそ当社にも、言うべきことを適切に伝えてくれる。「このままでは採用が厳しい」といったアドバイスも正直にしてくれるので、会社対会社というイメージを超えて、個人として強く信頼していますね。
求人広告を選ぶ際には、自社を的確に理解して本音でぶつかってくれる「担当者」を選ぶことこそが大切ではないでしょうか。
*記事内容や社員の所属は、取材当時のものになります