株式会社スリー・イー「一年間で50名の採用に成功」

独自の選考プロセスとPDCAの高回転により驚異の入社承諾率を達成

当社で2021年からスタートし、今年に入って本格的に活動をしている第三者検証事業では、組み込みの製品やweb系のアプリ、ソフトウエアについて、従来であれば開発した企業が自前で行っていた検証作業を、常駐している当社のエンジニアによって支援させていただくという形をとっています。したがって、エンジニア採用が重要であると考えており、特に未経験者の採用に力を入れています。

2021年からの1年間でdodaを通して50名の採用に成功しており、エンジニア採用戦国時代と呼ばれる現代において大成功を収めていると私たちは評価しています。

その要因の1つ目は、独自の選考プロセスである”自動で最終選考合格する”というシステム。これは1日2時間のオンライン研修（バーチャルインターン）を６日間受けたら最終選考合格となるという仕組みです。発想の元は「一緒に働いてみなければ、人となりはわからない」ということ。長時間面接したり、何回も面接したりするよりも、ほんの少しでも一緒に仕事をする方がその人となりがわかると考え、入社前に研修を無料で受講でき、仕事の疑似体験もできるようにしました。

6日間の研修を通じて、未経験の方もITエンジニアとして働くことのイメージを持てますし、当社のカルチャーにフィットするかどうかの判断もできます。例えば、入社して1日や2日で辞めてしまう人がいるということを聞いたことがありますが、この仕組みであればそうした事態を未然に防ぐことにも有効だと思います。

また、この採用プロセスにはもう1つのメリットがあります。それは、バーチャルインターンを担当する当社の社員に魅力を感じて入社してくれる人が多く、結果的に人柄のいい、最適な人材が集まってくるということです。これは当社の採用にとって非常に大きな強みとなっています。

バーチャルインターンの内容は、主にビジネスマナー研修やITリテラシー研修、NW（ネットワーク）基礎力Webテストなどですが、講師とのコミュニケーションを通して当社の雰囲気を知ってもらうことが、入社承諾率90％前後という素晴らしい結果につながっていると考えています。

採用が成功している2つ目の要因は、PDCAサイクルを勢いよく回せたことです。採用における前工程は転職希望者が応募をするところまでで、これはdoda担当者にお任せし、応募者に連絡するところから始まる後工程には当社が当たっています。基本的に1週間ごとのミーティングでアイデアを出し、効果測定をしていろいろなことを試しながら改善しています。

この「PDCAを早く回せる体制」をつくることができたのは、doda担当者のおかげです。ビジネスパートナーというよりは、同じ会社の仲間として私たちと同じ立ち位置で一緒に頑張ってくれているという印象を持っています。実際に仕事をしてみて本当に頼れる存在だと思いますし、共に協力し合い、共に成果にコミットしてくれる、“協奏”する仲間だと感謝しています。

当社の選考プロセスは大きく分けて、「応募」「説明会」「バーチャルインターン」という流れになりますが、応募いただいてから説明会に誘導する期間での離脱と、説明会からバーチャルインターンに参加いただくまでの期間での離脱が課題でした。

これについては、doda担当者のアドバイスをもらい、応募者に電話をしてフォローしたり、メールでリマインドしたりするなど、一人一人に対して繰り返し地道に対応することで改善させることができましたが、これらに関係する一連の作業をこなすのは本当に大変でした。

連絡が取れる人/取れない人の整理や、「バーチャルインターン」の定員の設定や人数把握、集客後の社内運用フローの問題など対応すべき事柄が多く、この大変な時期に一生懸命頑張ってくれる人がいたからこそ、今の形が築けたのだと思っています。そういう意味で、成功の要因の3つ目は選考プロセスの変革に関わってくれたスタッフの頑張りです。

dodaは1年前から活用していますが、未経験で入社したエンジニアが現場の最前線ですでに働いています。当社の未経験入社率は約98％となっていますが、未経験であっても活躍できる土壌があります。それは素直に前向きに吸収しようとするスタンスを大切にすること、別の言葉でいえば「かわいげのある人」を求める文化といえるかもしれません。

今後も、これまでと変わらずに未経験の人の採用に力を入れていきたいと考えています。doda担当者と相談しながら、年間50名採用を目標に、新規で立ち上げた事業を業績の柱にできるよう今後も改善を進めていきたいと思っています。