メディカル業界
メディカル業界中途採用マーケットレポートは、dodaに登録いただいた求人・登録者から、下記の職種の登録者動向・求人動向・採用ポイントをまとめたレポートです。
※該当職種:MR、医療機器営業、CRA、PV(安全性情報)、メディカルサイエンスリエゾン(MSL)、研究開発、品質管理(医薬品)、品質管理/保証(医療機器)、品質保証(医薬品)、DM/統計解析、薬事申請、プロダクトマネージャー、CRC
MR
- 登録者数は年明けにかけて増加、ただし様子見を続ける転職希望者が多い傾向
- 早期退職、MR人口減少などにより、メーカー求人は希少。CSO各社の採用は引き続き活発
- メーカー採用は転職回数・勤務地限定などに工夫が必要。MRが欲しい情報を積極的に発信する
MRの登録者動向
対象:2022年1月~3月にdodaにご登録いただいた方。
早期退職や人事制度、給与体系の変更などを理由に、2022年初頭より登録する方が多い印象である。また、これまで同様にプロモーションガイドラインによる規制強化により、MR活動で制限される事項や規定が増えてきたこともあり、新たな活躍の場を求めて異業界への転職を検討する相談件数も増加傾向にある。
一方で、MRの給与体系は依然として高水準のため、早期に転職先を決めてしまうよりも時間をかけて納得できる条件で転職を希望する方も一定数存在している。
MRの求人動向
保有求人件数と登録者数推移:2021年4月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。
対象:2021年4月~2022年3月にdodaにいただいた求人件数と登録者数。
メーカーにおける求人は、新薬上市に伴う一部の製薬企業で、突発的な採用を実施する程度に留まっている。
業界では全体的にMR人口が減少しているため、当該疾患領域の経験者をターゲットとした採用では経験が合致せず、採用活動が長期化するケースが多い。
一方、CSO各社は、メーカーMR人口の減少から、CSOへのプロジェクトアウトソースを見込み、採用活動を活発化させている企業が多い。メーカー雇用が減る中、MR組織の若返り化を図る観点から、未経験歓迎のPJTもあり、未経験MR採用も定期的に行われている。
MRの採用成功POINT
MRとして転職を希望する経験者は、希望の企業・領域・薬剤などのMR求人が発生したタイミングで転職活動を開始するため、転職サイトの登録目的も情報収集に偏る傾向が強い。オンコロジー・中枢神経系領域の経験があるMRは希少なため、当該領域の経験者を採用したい場合は転職回数を不問にする、希望勤務地を優遇するなど、工夫は必要。
CSOは、スペシャリティ領域のプロジェクトやリモート可能なMRプロジェクトなど、プロジェクトの詳細をアピールし、プロジェクトベースで求職者の興味喚起を行っていくのが差別化のポイント。また、プライマリー領域MRが、今後スペシャリティ領域に挑戦できるように、研修や学習環境を整えているといったMRとしての成長を後押しする情報を提供していくことも大切である。
医療機器営業
- 年明けと比較し登録者数は増加。転職先として異業界も検討する方が多い傾向
- 医療機器営業職の求人数増加は21年度下期~22年度上期も顕著
- 選考スピードや面接での動機付けがカギ
医療機器営業の登録者動向
対象:2022年1月~3月にdodaにご登録いただいた方。
登録者は増加したものの、年度初めということもあり長期的な転職活動をイメージする方が増えている。転職理由としては、より営業の実感が得られる仕事を求める(例:現行の仕事では手術の立ち合いの過程で製品が売れてしまい自分の介在価値が感じられない、など)、あるいは働き方の改善(例:緊急の呼び出しが多くワークライフバランスが実現できない、など)を求める声が多い。
医療機器営業の求人動向
保有求人件数と登録者数推移:2021年4月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。
対象:2021年4月~2022年3月にdodaにいただいた求人件数と登録者数。
新型コロナウイルス感染拡大の影響により採用をストップしていた反動が出ており、採用再開に踏み切る企業やそれに伴う案件数が大きく増えている。そのため、採用の人材要件は異業界出身の営業経験者まで広がっている状況が続いている。
そのような背景から、説明会兼選考会を行い、自社の魅力をアピールしつつ選考スピードを早める採用活動に舵を切る企業も増えてきているようである。また外資メーカーを中心に、ダイバーシティ観点で女性従業員比率を高める動きも見られている。
医療機器営業の採用成功POINT
求人数の増加に伴い、売り手市場の転職マーケットに変わりつつある。応募者を逃さないためにも選考スピード(書類の選考日数や面接から最終選考合格までの日数、1day選考会など)は意識的に早めていくのもポイントだ。
また、求人数増加の背景により、転職希望者は同業界のみならず異業界も併願応募しており、選考においても応募者に合わせた面接の実施や、魅力的な会社であることを面接時などでアピールすることが重要となる。
CRA
- 登録者は他職種に比べると微増。プロジェクト受託に明暗、受託案件が厳しい企業に属するCRAから長期就業の不安の声
- 2021年はCROの未経験採用が活発化し、22年も引き続きその傾向が顕著
- 採用手法の多角化で経験者へのリーチと、現場で働く方の“生”の情報伝達がカギ
CRAの登録者動向
対象:2022年1月~3月にdodaにご登録いただいた方。
CRA全体の登録数は、1年前の2021年4月と比較して減少傾向にある状況。しかしながらCRAの経験年数の浅い若手登録者の比率はわずかながら増加傾向にあるようだ。
また、プロジェクト受託状況が厳しい企業に所属しているCRA経験者は、早期に転職情報の収集を行い、良いタイミングがあれば転職しようと考えている。
さらに、出社が原則の企業に勤務している方から「リモート可能なCROへ転職をしたい」といった相談や、「メーカーへの転職を希望している」といったCRAの将来性や働き方を懸念する声は多く聞かれる。
CRAの求人動向
保有求人件数と登録者数推移:2021年4月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。
対象:2021年4月~2022年3月にdodaにいただいた求人件数と登録者数。
メーカーの採用ニーズは不定期に発生しており、モニタリング担当者を採用したい場合はCRO出身者までターゲットを広げる場合が多い。
また英語力はメーカー採用では必須となっており、TOEIC(R)テスト で750点以上の英語力が求められる。
CROは、各社採用が活発になっており、経験者採用だけでは追い付かないため、未経験者採用も積極的に行っている。看護師、薬剤師、臨床検査技師、MRがメインターゲットになっている。
CRAの採用成功POINT
製薬メーカーやCROでの経験者採用の難易度はさらに上昇している。競合各社はリクルーター機能の整備と多様な採用ツール(リファラル含む)を活用し、経験者CRAへアプローチしている。
CRO間での採用競争は激化しており、年収やグレードなどの情報だけではなく、現場従業員の「生の声」や「最新の組織状況」を透明性高く転職希望者に届け、具体的な入社後の活躍イメージをいかに抱かせることができるかが応募獲得のポイントとなっており、オファー面談は必須の傾向にある。
未経験採用の場合、看護師、薬剤師、臨床検査技師、MR以外のターゲットに目を向けると、母集団形成が一段と成功しやすくなる。転職意欲がまだ低い潜在層に対しては、選考要素を除いたイベントや、面談での接点、広告出稿などを用いる中期的な採用活動を行うことが重要であろう。
PV(安全性情報)
- 経験者の登録はほぼ横ばい。準経験者の登録は引き続き堅調
- メーカーとCROで採用要件に差があり、業務の切り分けが顕著
- 経験者採用の難易度は高い。未経験者採用も並行して検討する必要がある
PV(安全性情報)の登録者動向
対象:2022年1月~3月にdodaにご登録いただいた方。
登録者数はCRAと比べると3分の1程度。また1年前の2021年4月と比較すると、登録者数は増えているが、経験者は変わらず希少である。41歳以上の層や転職回数が多い登録者も目立つ。
また、メーカー在籍者は、組織改編など役割が変わったタイミングで登録することが多いようだ。
CRO在籍者は、「専門性を深める前にプロジェクト管理に回ることへの懸念」「業務量の多さに伴う残業時間への懸念」を転職理由に挙げる方が多い印象である。
PV(安全性情報)の求人動向
保有求人件数と登録者数推移:2021年4月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。
対象:2021年4月~2022年3月にdodaにいただいた求人件数と登録者数。
メーカー・CRO共に、経験者採用基準の細分化と厳格化が進んでいる。メーカーはオペレーティブな業務をCROへ委託しているため、安全監視や安全管理ができる人材を求めており、かつ英語力も必須となってきている。
CROは経験者の数が限られているマーケットのため、PV経験1年以上と間口を広げて採用しているケースも多い。経験者採用だけでは採用枠の充足が難しく、未経験採用を積極的に行っている企業もあり、語学力と理系素養を重視している模様。人材の確保が急務となっている職種である。
PV(安全性情報)の採用成功POINT
PV経験を1~2年積んだ方や、派遣でPV入力をしていた方などが準経験者として活動するケースが多いため、即戦力となる経験者採用の難易度は高い。準経験者の採用要件として、語学力や、利用していたシステム如何で稼働プロジェクトとの合致が求められることもあり、採用企業側は早期の立ち上がりを期待していることがわかる。
未経験採用は、「医療系の有資格者×TOEIC(R)テスト700点以上の英語力×大学卒業もしくは理系修士卒以上」がターゲットとなることが多い。メーカーはプロジェクト管理や安全性管理を求める場合、CROでリーダー経験がある方までターゲットを広げていくことが求められる。
メディカルサイエンスリエゾン(MSL)
- 経験者の登録は希少。同ポジションを志す登録者は増加傾向に
- Ph.D.取得者かつ特定疾患領域の知識保持者のニーズは継続
- 経験者の応募は希少。MSLに求めることを明確に、親和性のある職種に広げる
メディカルサイエンスリエゾン(MSL)の登録者動向
対象:2022年1月~3月にdodaにご登録いただいた方。
他部門(MR・臨床開発・研究など)でキャリアを構築した後、MSLへ異動した30代後半~40代以上の登録が顕著である。登録者は、市場ニーズの高まりを敏感に察知して、MR・臨床開発・研究などの異職種からMSLへ転職を志す傾向にある。
MSLは企業によっても役割が異なるケースも多く、役割やポジションを慎重に検討して、転職成功を目指す方が多い模様だ。
メディカルサイエンスリエゾン(MSL)の求人動向
保有求人件数と登録者数推移:2021年4月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。
対象:2021年4月~2022年3月にdodaにいただいた求人件数と登録者数。
製薬メーカー・CSO・CROなど、いずれも経験者採用のニーズが高い職種であり、経験者採用であっても同領域の経験を求める傾向は続いている。
未経験者の場合、特にPh.D保持かつ特定疾患領域の科学的な知見や、臨床への理解を有する方を採用ターゲットとして門戸を開いているようだ。また、メガファーマ/スペシャリティファーマのいずれもPh.Dを保持している研究者を採用している。
メディカルサイエンスリエゾン(MSL)の採用成功POINT
経験者からの応募は希少性が非常に高いため、求人を出す時点で期待している役割や仕事・企業の魅力をエージェントに伝えることが重要。エージェント説明会の実施から、母集団形成に至るケースも多い。MSLはMRと違い成果が見え難いため、期待する能力より評価の基準・キャリアの築き方を明確化させることが採用成功のポイントとなる。
未経験者採用においては、求める役割(KOLからの情報収集なのか、KOLへの情報提供なのかなど)によって、研究領域が合致するアカデミア、臨床開発職、MRなどの中から採用ターゲットを定義すると良い。
研究開発
- 登録数は増加。特定技術派遣で研究補助をしているエキスパートは増加傾向
- バイオ・抗体医薬経験などスキルフルな転職希望者の獲得競争が続いている
- 募集は継続的に、採用候補者が現れたら早期にアプローチを
研究開発の登録者動向
対象:2022年1月~3月にdodaにご登録いただいた方。
年代別では20~30代の割合が約7割を占めている。アカデミアでの研究者は季節性があり、長期のスパンで転職を検討したり、活動するなどしている転職希望者が多数である。
また、製薬企業で就業している研究者の登録は少なく、バイオベンチャーの研究者は製薬企業と比べると比較的増えている。製薬企業での研究職へのステップアップの希望をメインとしながら、経験を活かせる職種へのキャリアチェンジを希望するケースが多い。
研究開発の求人動向
保有求人件数と登録者数推移:2021年4月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。
対象:2021年4月~2022年3月にdodaにいただいた求人件数と登録者数。
製薬企業・バイオベンチャーともに継続的に募集している。求人数の増加は、特定技術派遣や創薬研究のアウトソース化により、受託企業での求人が増加したことが要因。メーカー側で注力領域である抗体医薬品、再生医療関連など、経験者がまだ少ない領域での採用が多い。稀少価値の高いスキルを保有している転職希望者は、複数社から最終選考合格の通知を受け取る傾向にあり、スキルのマッチングが非常に重要となっている。
製薬メーカーでは、CMCに関連する求人が豊富だが、オンコロジーなど領域を限定する求人が多数を占める。一方で、バイオベンチャーなどは、基礎研究に関する求人が多い傾向となっている。
研究開発の採用成功POINT
応募者の研究内容を理解するために、現場部門に書類選考権があり、書類選考期間が長期化するケースが多い。また、化学系企業がバイオ医薬・再生医療に名乗りをあげてきているため、今後医薬品業界外での競合がさらに増えてくる傾向にある。そこで現場と採用ターゲットをすり合わせ、選考スピードや要件定義など現場を巻き込むような採用体制の構築が、今後の成功のポイントとなるだろう。
品質管理(医薬品)
- 特定技術派遣出身のエキスパートの割合が増加
- 医薬品業界の品質問題により各社採用が加速
- 採用ターゲットを現場とすり合わせ、スピード感持った採用を
品質管理(医薬品)の登録者動向
対象:2022年1月~3月にdodaにご登録いただいた方。
昨今は、働き方の改善ややワークライフバランスの充実、本社QA職などを求めるといった希望を持つ転職希望者が増えており、登録は増加傾向にある。登録層としては、20代後半の若手層や、キャリアを築いている転職回数1回の40代の方が多い模様。
品質管理経験者の登録は、大きな波や偏りもなく安定している。常に一定数の登録者は存在するが、内訳としては特定技術派遣出身などのエキスパートの増加も確認できる。待遇や雇用形態、働き方の改善を求め、比較的活動意欲が高い層と言えるだろう。
品質管理(医薬品)の求人動向
保有求人件数と登録者数推移:2021年4月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。
対象:2021年4月~2022年3月にdodaにいただいた求人件数と登録者数。
製薬企業のみならず、臨床検査薬・健康食品などさまざまな業界で品質管理ポジションが増加している。
昨今の医薬品業界の品質問題により、行政から求められる対応も増えていることが採用背景だと思われる。
グローバル企業では英語が必須要件に含まれるため、工場がある地方採用となると、難航するケースが多く、求める経験を緩和する、あるいは英語力を緩和するなど何らかの工夫は必要となりそうだ。
また、メーカーのみならずCMOやバイオベンチャーの求人もあり、ポジションもメンバークラスから管理職クラスなど幅広く、売り手市場と言えるだろう。
品質管理(医薬品)の採用成功POINT
現場の業務がひっ迫しているケースがあり、採用活動における書類選考など時間が掛かる傾向が強い。
一方で、人員補強が最優先となった場合に、時間がかかると採用ターゲットが変わるケースがあり、選考基準そのものが変わってしまうことがある。そのため、現場を巻き込んだ採用体制を構築し、選考スピードを早めたり、ターゲット設定の目線合わせをすることが採用成功のためには必要である。
また、各地方に工場・研究所を抱える企業も多いため、中長期的に募集し、U・Iターン希望者が現れた際に、そのニーズを取りこぼすことがないようにポジションサーチなど常に求人を開いておくこと、加えて業界の細やかな動向や情報収集を行っておくことが重要である。
品質管理/保証(医療機器)
- 登録者数は微減、「求人次第」で転職活動する方が多く見られる
- 各国規制対応もあり求人数は依然として増加傾向に
- 経験者は中長期的に募集、組織状況においてはポテンシャル人材の検討を
品質管理/保証(医療機器)の登録者動向
対象:2022年1月~3月にdodaにご登録いただいた方。
同職種は、他職種と比較しても、転職回数4回以上の転職希望者は比較的少ない。これは専門性が高いこともあり、そのままスキルアップを望むか、キャリアチェンジではなく在職中の会社内での配置転換を希望する方が多い傾向にあるため、全体として転職回数の少ない方で構成されるためである。
募集企業は限定的であることを理解しているため、複数の人材エージェントに登録後、求人があり次第応募したいというニーズがほとんどだ。出身企業も特定の業種や業界に偏らず、外資や日系、メーカー、商社などとさまざまである。
品質管理/保証(医療機器)の求人動向
保有求人件数と登録者数推移:2021年4月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。
対象:2021年4月~2022年3月にdodaにいただいた求人件数と登録者数。
内資メーカー中心に海外規制対応ができる方をターゲットにする求人が増えてきている。アジア・欧州など規制が変わる中で、その対応に追われる企業が増えてきていることが背景となる。
外資メーカーは本国とのやりとりがあるため、英語力が必須となるケースは多い。基本的には、経験者募集の求人がメインだが、GVP安全管理や品質保証の分野では未経験応募可能の求人も少なくない。
未経験者の応募も可とする求人の中には、英語力+理系バックグラウンドを持つ方や、医療機器営業経験者を対象とする求人もある。
品質管理/保証(医療機器)の採用成功POINT
組織の状態により採用要件に検討の余地があれば、品質管理は異業界を含む品質管理経験者、GVPにおいては英語力+理系のバックグラウンドを持つ経験者、あるいは医療機器営業経験者を対象にするなど、ターゲットを広げると採用成功につながる。
経験者をターゲットにする場合は、継続的な募集が必要であり、さらに応募者を逃さないため、他社に負けない選考スピードなどが重要になるだろう。
品質保証(医薬品)
- 登録数は減少。職種構造上の影響で36歳以上の登録割合が約6割。特定企業の影響はなし
- GMP・GQP経験者採用の傾向は変わらず。本社QAは英語力が必須となるケースが多い
- 経験者は希少人材、一つ一つの応募を大切に進めていくことが求められる。未経験者採用の検討も必要
品質保証(医薬品)の登録者動向
対象:2022年1月~3月にdodaにご登録いただいた方。
医薬品の品質保証は、品質管理などからの社内異動で経験を積み始めることが多いため、品質保証のキャリアを30代以降でスタートするケースが少なくない。そのため登録者の年齢層は高めである。また、登録者数自体も少なく、中でも語学スキルの高い方は希少である。
専門性が高い職種のため、キャリアチェンジではなく同じ職種で転職を希望する方が圧倒的多数を占める。一方で、募集企業は限定的であることを理解しているため、複数の人材エージェントに登録後、求人があり次第応募したいというニーズがほとんどとなる。出身企業もさまざまだ。特定の業種や業界に偏らず、例えば外資/日系メーカー、商社など多岐にわたる。
品質保証(医薬品)の求人動向
保有求人件数と登録者数推移:2021年4月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。
対象:2021年4月~2022年3月にdodaにいただいた求人件数と登録者数。
GMP・GQPなど医薬品業界を経験している方の採用を希望する企業が多く、業界未経験採用のケースは稀。そのため、母集団形成に苦戦する傾向にあるようだ。
本社QAの求人の場合、英語力が求められるケースが多く、スキルフルな転職希望者には複数社から最終選考合格の通知を受け取る傾向にある。選考スピードなど競合他社を意識した採用活動が必要となってくるだろう。
また、製薬企業のみならずバイオベンチャーにおいても求人があり、転職希望者の獲得競争は変わらず続く見込みだ。転職希望者から自社への興味・喚起につなげるためにも、サイトQAから本社QAへのキャリアチェンジが可能であることや、外資系の場合は本国・本社との関係性についてなど、自社の特徴を情報提供していくことも必要となる。
品質保証(医薬品)の採用成功POINT
同職種は、転職希望者の母数が少ないため、いつ転職活動を開始するか不明な採用ターゲットを逃さないために継続的な募集(採用活動)が必要となるだろう。
一方で、採用を急務とする場合は、採用ターゲットの見直しなど、現場を巻き込んだ採用体制構築が成功のポイントとなる。
社内で教育環境が整っている場合は、「薬剤師資格×英語力」など、未経験であっても対象条件を設定して採用を行っている企業もあり、長期育成を視野に入れた採用も検討することが大切である。
DM/統計解析
DM/統計解析の登録者動向
対象:2022年1月~3月にdodaにご登録いただいた方。
DM/統計解析の求人動向
保有求人件数と登録者数推移:2021年4月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。
対象:2021年4月~2022年3月にdodaにいただいた求人件数と登録者数。
薬事申請
薬事申請の登録者動向
対象:2022年1月~3月にdodaにご登録いただいた方。
薬事申請の求人動向
保有求人件数と登録者数推移:2021年4月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。
対象:2021年4月~2022年3月にdodaにいただいた求人件数と登録者数。
プロダクトマネージャー
プロダクトマネージャーの登録者動向
対象:2022年1月~3月にdodaにご登録いただいた方。
プロダクトマネージャーの求人動向
保有求人件数と登録者数推移:2021年4月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。
対象:2021年4月~2022年3月にdodaにいただいた求人件数と登録者数。
CRC
CRCの登録者動向
対象:2022年1月~3月にdodaにご登録いただいた方。
CRCの求人動向
保有求人件数と登録者数推移:2021年4月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。
対象:2021年4月~2022年3月にdodaにいただいた求人件数と登録者数。
※こちらのPDF版レポートは、経営者や人事・採用担当者の課題解決を手助けするWebメディア「d’s JOURNAL(ディーズジャーナル)」byパーソルキャリアからダウンロードできます。
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メディカル業界マーケットレポート(2022年4月発行)ページです。【中途採用をお考えの法人様へ】dodaサービスのご案内 - 採用成功への扉を開く、総合採用支援サービス